永六輔死去

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http://www.asahi.com/articles/ASHDX5SXTHDXUCVL01W.html:TITLE
 昨日はザ・ピーナッツ伊藤ユミさんの訃報に続き、永六輔さんの訃報も発表された。パーキソン病を患い、車椅子生活を送っていらっしゃるとは伺ってはいたし、いつかは来るとは思っていたが、やはり淋しいことである。
 自分にとっては、放送作家としての永六輔や作詞家としての永六輔ではなく、矢崎泰久の出していた雑誌『話の特集』での連載から永六輔を知った部分が多い。当時から無名、有名な人の言葉をまとめた連載を行っていた。ベストセラー『大往生』はその20年も前から彼のスタイルとして確立されていた。それとは別に安藤鶴夫についてまとめた「小説本牧亭」とかも忘れ難いものだ。
 また永六輔さんといえば深夜放送のパーソナリティーとしても中学生の頃はよく聴いていた。金曜夜の土曜パックだった。遠藤泰子をアシスタントに軽快で早口なおしゃべりを欠かさずではなかったが、よく聴いたものだった。
 そして70年代後半は中年御三家と革自連での政治活動。自分の中では割と影響力があった文化人の一人だったと思っている。
 渋谷の今はない東急文化会館の中にあった三省堂でサイン会してるのに偶然出っくわしたこともよく覚えている。永さんは拡声器を持って「只今永六輔のサイン会、開催中」と自ら告知してたっけ。『死にはする殺されはしない』刊行記念だったか。
 ご冥福をお祈りします。