子どもの化粧品を買う

 子どもの初めての化粧品を買うために川越のデパートに来ている。高校を卒業した以上、そういうのも用意すべきときなのである。子どもがおしゃまであれば、多分自分で友だちと情報交換してすでに集めるなりしているだろうが、うちの子はそういうのにトント弱い。なのでまあ親がでしゃばることになる。まあ普通はこれ母親の役目なんだろうが、うちはまあ少し特殊だからこういうことにも父親が加担せざるを得ない。
 いちおう下調べ的には数少ない女友達にいろいろ聞いてはみた。デパートは高い、ドラッグストアで若者向けの廉価ものがあるのでそれで揃えるのがいいとか、やっぱり最初はデパートで美容部員に教わりながらのほうがいいとか。で、結局のところ後者パターンになった。で、予算はだいたいどのくらい想定と聞くと、友人たち共通して言うには大体3万とか。
 ということでデパートの化粧品売り場に来た。もちろん車椅子の妻の当然連れてくる。本人も来たいというし、まあ子どもの化粧品ということでいえば妻の範疇である。自分は取り合えず母子を連れてくるのと支払いが主な任務である。
 しかし美容部員に実際に化粧をしてもらうと、わが子ながらどんどんと化けるな。なんとなく通俗的ではあるが「大人の階段昇り」的なイメージだろうか。
 最終的に料金は3万を少し出たくらい。ブランドはマキアージュでした。