ポール・マッカートニーの名曲

 つい最近、無性にこの曲が聴きたくなった。ウィングス時代の末期のヒットチューンだ。なのに手持ちのCDには入っていない。さらにIpodにも入っていない。あらら、ということで早速、TSUTAYAで借りてきた。

Wingspan

Wingspan

 でもってご満悦に聴いている。
「GOODNIGHT TONIGHT」

 1979年の作品。当時流行っていたディスコサウンドを取り入れたとかって解説があるが、なかなかどうして抜群のアレンジだ。さらにいえば何気に弾いているポールのベースラインが素晴らしい。もうここのところずっとこの曲を聴いている感じだ。
 さらにこのベスト盤「WINGSPAN」はディスク1がHITという区分けになっていて、ウィングス時代のスマッシュヒットナンバーを集めた形になっている。

ディスク:1
1. Listen To What The Man Said
2. Band On The Run
3. Another Day
4. Live And Let Die
5. Jet
6. My Love
7. Silly Love Songs
8. Pipes Of Peace
9. C Moon
10. Hi Hi Hi
11. Let ´Em In
12. Goodnight Tonight
13. Junior´s Farm (DJ Edit)
14. Mull Of Kintyre
15. Uncle Albert / Admiral Halsey
16. With A Little Luck
17. Coming Up
18. No More Lonely Nights

 それに対してディスク2はHISTORYと名づけられている。「ラム」とか初期のアルバムからの曲が中心とかであまり馴染みないものも多い。その中でメチャはまってしまったのがこの2曲だ。いずれもウィングス時代のものである。


 なんとも簡単にそれこそギター引きながら口ずさみだけで作ってしまったような曲だ。なのにこの美しいメロディライン。そしてバックコーラスとの掛け合い。アンプラグドの名曲中の名曲だといっても過言じゃないと思う。ポールはライブでは12弦ギターを弾いている。ギター3本とリズムセクションだけ。そしてリンダを中心としたバックコーラス。間奏部分ではサックスが挿入する。もう見事としかいいようがない。

 ポールは正直ポップスの天才だなと改めて思う。何気な曲が完成度が高い。そしてウィングス時代の曲はどれもコーラスアレンジが秀逸だ。リンダは歌はへただけどコーラスでは美しい雰囲気を醸し出している。ウィングスサウンドにはリンダのバックコーラスは必須なのかもしれない。これもまたポールの音楽に対する、あるいはリンダに対する愛の具現なのかもしれない
 この「TAKE IT AWAY」のコーラスアレンジは抜群である。1982年のアルバム『タッグ・オブ・ウォー』からのシングル曲だ。ミュージッククリップにもあるようにリンゴ・スターとスティーブ・ガットのツイン・ドラムにジョージ・マーティンのピアノが加わっている。さらにいえばこのバックコーラスには10ccのエリック・スチュアートが参加している。なんだけど個人的には山下達郎が参加しているのではないかと思えるくらい、この時代の達郎サウンドによく似た部分もある。コーラスも達郎的だしね。
 ちなみにHISTORYNOの収録曲。

ディスク:2
1. Let Me Roll It
2. The Lovely Linda
3. Daytime Nightime Suffering
4. Maybe I´m Amazed
5. Helen Wheels
6. Bluebird
7. Heart Of The Country
8. Every Night
9. Take It Away
10. Junk
11. Man We Was Lonely
12. Venus And Mars / Rockshow (Single Edit)
13. Back Seat Of My Car
14. Rockestra Theme
15. Girlfriend
16. Waterfalls (DJ Edit)
17. Tomorrow
18. Too Many People
19. Call Me Back Again
20. Tug Of War
21. Bip Bop / Hey Diddle
22. No More Lonely Nights (Playout Version)