大塚国際美術館再訪

ここに来ると妻とは別行動。妻は車椅子を自走して回る。まあ絵画の好みも違うし、美術館に一緒に来た時は混んでない場合は、別行動で自分の時間を作るようにさせてもらっている。
いつもここではロココ以降、近代から現代を中心に回るようにしている。それでも11時くらいから5時の閉館までいてもぜんぶ観ることは難しい。現代絵画、抽象絵画が駆け足で15分くらいで観ることになる。いつだったか現代絵画から先に観るべく最上階から観ていったのだが、そうするとロココも全部観ることなく、その下の階のバロックルネサンスまで行けなかったこともある。
広大な5層のフロアに西洋絵画を古代から現代まで網羅しているのだから致し方なしということだろう。延べ床面積29412㎡はルーブルの展示面積30000㎡(総面積は60000㎡に匹敵する)。上野の国立西洋美術館が17369㎡だし、広さという点からだけでいっても十分過ぎるというか、一日で回るのは不可能に近いのかもしれないとも思う。
とはいえここは複製陶板画であるから、ある意味気軽に観ることができる。写真撮影もフラッシュ撮影とかしない限りはOKだし、実際に触れることも可能だ。そういう点ではリラックスして観ることができる。
いつも休みの時にしか行ってないのでわからないのだが、休日以外だと模写だとかは可能なのだろうか。確かルーブルでは美術館から許可された人間は実際に絵の前で模写することができるとか聞いたことがあるのだが。創作の第一歩は名画の模写から始まるのだろうから、これはちょっと気になる。
今回はというといつもの近代、大好きな印象派とそれ以降をはずして中世、ルネサンスバロックにけっこう時間を割いた。
初期フランドル派の傑作とされるファン・エイク兄弟「ヘントの祭壇画」


北方ルネサンス、ホルバインの「大使たち」

「荘厳の聖母」。 左がチマブーエ、右がジョット。時代的にジョットは20〜30年後になるが、奥行、立体感がでてきている。

夜の画家といわれるラ・トゥール「悔悛するマグダラのマリア