改めて桑田佳祐礼賛

紅白でメッセージ性の強い曲を演奏しただの勲章を尻のポケットから出したのが不敬だのと新年早々話題を独占してる感のある桑田佳祐である。
個人的にはなぜかこれまでも食指が動かずアルバムの類は一枚も持っていない。ヒットメーカーなので名曲も数知れずだし、それこそカラオケとかでは十八番にしていた曲だってあるのにだ。山下達郎ユーミンはずっと同時代的に寄り添ってきたのに、なぜか桑田は敷居が高いというか、なんか仲良くなれない。
ウィキペディアとかで確認すると1956年生まれのタメ年である。彼は2月生まれだから学年は一つ上になるのか。同じ神奈川出身だし、たぶん聴いてきた曲もビートルズ、ディラン、加山雄三とか同じような音楽を聴いてきたのだろう。サザンとして出始めはキワモノ、コミックバンド的ともいわれたがけっして嫌いではなかった。どの曲を聴いても、そこそこいい趣味しているなとか、おっ、ちょっとビートルズっぽいとか、レイ・チャールスばりのR&Bはいっているなとか、いろんなことを思ったりもした。
ようは食わず嫌いみたいなものだったのかもしれない。とはいえ今更、彼のCDを集めようとは思わない。たぶん10数枚にもなるだろうし、かといってベスト盤2枚組とかを聴くというのもなんとなくかなとも思う。
そういう桑田なのだが、その紅白でのパフォーマンスから政治性とかそのへんで話題になったせいか、彼が2009年にやったビートルズアビーロード」のパロディがYoutubetwitterで取り上げられた。その完成度の高さと笑かし、いかにもビートルズ好きとわかる演奏、その多諸々にえらく感激した。まあ歌詞はご愛嬌というか、空耳というかどうでもよく、ただただビートルズ大好きという雰囲気が嬉しくである。

桑田佳祐の音楽寅さん『アベーロード』A面

桑田佳祐の音楽寅さん『アベーロード』B面