世田谷美術館

夏休みである。家族三人で久々都内に出る。都内に一泊する予定で二日間お遊びの予定なのだが、最初に行ったのがここ。
芸術とデザイン、日本とジャポニズム!
 砧公園に隣接していて緑も多くいい場所にある。お目当てはとにもかくにもモネのラジャパネーズ。これも大塚国際美術館の陶板複製画を見ていつかはオリジナルをと思っていたのだが。この絵はほぼ一部屋にこの1点だけという特別展示的な扱いで、なにかそこだけ空気が違うような印象を持った。

しかしよく見るとこの着物の悪趣味な図柄といったらないな。この手の偏った日本趣味は浅草仲見世の土産物屋とかでもよく見かけるけど。しかし全体的にこの絵はまさしく圧巻だ。
この絵のモネはどことなくルノワール的なのだが、この二人は互いにリスペクトしあっていたし、影響しあっていたのだろうと思う。
さらにいえば、この絵は10年前に書かれた「カミーユ<緑衣の女>」と対を成すということなのだが、モデルのカミーユが愛らしくデフォルメされているようにも思う。<緑衣>とは別人の趣だ。
その他にもいろいろ興味ある絵はあった。ほとんど聞いたことのないような画家あが、アルフレッド・ステヴァンス、エドマンド・チャールス・ターベル、フランク・ウェストン・ベンソンとか。19世紀の英米の画家らしいけど、なんでこの時代の画家に限って、表記にミドルネームが入るのかよくわからんな。別にどうでもいいが。
あと、大好きなビサロの絵も一枚あった。タイトルは「雪に映える朝日」。なんでも広重の「名所江戸百景愛宕下藪小路」に影響を受けたというのだが、雪景色に見えないところはご愛嬌か。