青梅赤塚不二夫会館

一度行ってみたいと思っていたところ。妻が何処かへ連れて行けというので、比較的近場で行ったことがないものでとチョイスした。鶴ヶ島からは高速を使えば30分足らずで行ける。青梅は近隣ということだ。
http://akatsuka-hall.omjk.jp/index.html:TITLE
青梅赤塚不二夫会館 - Wikipedia
オープンしたのは2003年だからすでに10年が経過している。青梅は赤塚不二夫との縁はまったくなく、町起こしの一つとして誘致したという。
元々は土蔵造りの医院があった場所だというのだが、こじんまりとしていて、ミュージアムとするには少し無理がある。中の展示物もそれなりである。ただし、元々60年代、70年代にかけて赤塚のギャグ漫画で育った人間としては、よくいえばこじんまり、悪くいえばちんけな展示にもつい心踊るものがある。


もうこれだけで充分なのである。
さらに2階にはトキワ荘の赤塚の部屋を模した和室だの、古い少年サンデーやマガジンなどが展示されていたりする。それだけでもう懐かしさとともになんだか少し目頭が熱くなってきたりもする。これはもうしょうがないことかもしれないな。
しかしどうよこのマガジンの連載。

「ハリスの旋風」「巨人の星」「天才バカボン」「無用之介」「バットマンX」「墓場の鬼太郎」(ゲゲゲじゃない)、「幻魔大戦」。それでいて今のマガジンの半分程度の厚さである。まあ当時の週刊漫画は押しなべてそこそこに薄く、厚みのあるのは読み切りが多い月刊のほうだったように憶えているが。
赤塚不二夫会館とお隣の昭和レトロ商品博物館をのぞくとだいたい終了という感じではある。少し時間があったので青梅の町を妻の車椅子を押しながら少しだけ歩く。シネマチックロードという名で所々に古い映画の看板がかかっている。それがやや古びた商店にあっているといえばあっているともいえるし、でも商店に名画の看板というミスマッチ感もはてしなく、相乗効果も異化効果も生んではいないなというのが正直なところ。
まあ古い映画が基本好きだから、けっしてこういうの受け付けないという訳ではないのだが。


赤塚不二夫会館にしろ青梅の町にしろまた来たいかと問われれば、たぶん少しの逡巡の後に「いや」と答えるのだろう。でもたぶんまた来るとも思う。近いし、けっして嫌いでもないから。