玉原ラベンダーパーク

カミさんの例のどこかへ行きたい、連れて行け欲求に根負けして行くことにした。このラベンダーパークはかれこれ2〜3年、梅雨が開けると必ず行きたいと口にしているから。
ここはスキー場である。夏の時期だけ一番下の緩斜面にラベンダーを植えて、夏でも客を呼ぶという、ようは二毛作営業だ。ここのゲレンデには10年以上前、一番スキーをやっている頃に2回くらいきたか。かなり標高の高いところにあるので、春スキーでもけっこう雪があるにはあるのだが、それでも緩斜面はシャーベット状態だったような記憶がある。
結婚する前はよくスキーに行った。カミさんは志賀高原の麓出身なのでスキー大好き人間。こっちは不慣れだったし、若い頃にはスキー旅行で途中脱走を試みたことがあるくらいでスキーなど苦手中の苦手だったが、よく付き合わされた。そのお陰でへたながらも、とりあえずかなりな急斜面で降りてこれるようにはなった。
一番良く行ったのは尾瀬で一シーズンに10回くらいは行っただろうか。次は川場、さらに丸沼と、圧倒的に沼田で降りて行くスキー場だった。
子どもが小さい頃はスキーから遠ざかっていた。小学校に上がる頃からようやっと家族三人でスキーにも行くようになった。子どももボーゲンながら、けっこうどこでも滑れるようになった。まあそういう時期にカミさんは病気になって二度とスキーができなくなった。なんとなくそれ以来、スキーに行くことはなくなってしまったか。
玉原ラベンダーパークがスキー場であることはもちろん知ってはいたのだが、なんとなく出かける時にそれを失念していた。で、駐車場に車止めて、車椅子出して入場券買っていざその全景が見えてから思った。ようはゲレンデを歩いて登るってことだよねと。いくら一番下の緩斜面とはいえ、なだらかな斜面とはいえ、坂道は坂道。それをだね、車椅子を押して行くわけだと。で、それから後はひたすら苦行。
ラベンダー畑、一面の青い景色は美しいかというと、なんか微妙である。ラベンダーって遠くから見る分にはいいのだが、近くで見るとさほどキレイでもないんだな。そのことは5年くらい前に富良野の富田ファームに行った時に十分わかったはずだったんだが。人間って、学習しないんだよね。

カミさんはそれなりに満足してたみたいだし、中腹のロッジで軽食とって、恒例のラベンダーのソフト食って終了という感じである。まあ行ったことがない方は一度行ってみると良いと思います。それなりにキレイだし、自然だしね。ただし車椅子の方は相当に覚悟していく必要があります。特に介助する方は。
途中でこういう方がシンセサイザーの演奏をしていました。

イザナギ IZANAGI 癒しの音楽ー大自然の安らぎと感動!山頂&花園シンセサイザー作曲演奏
山頂音楽家というなんかもう訳わかんないジャンルの環境音楽やっている方らしい。自然に囲まれた中でそれらしいシンセサイザーの音色による環境音楽は、そこそこうっとりとする。でもわざわざ山の上まで機材持ち込む必然性が今一つ。まあいいや、その人なりの音楽な訳なので、そこを突っ込んでもせん無いことだとは思う。