ふじみ野で飲む

ふじみ野時代の友人と久々に会い飲む。年齢はほぼ同じ、子ども三人いてガテン系の職人。昔から異種格闘技じゃない、異業種交流的に馬鹿話を繰り広げてきた相手。個人的には特殊機器、車両が大好きなので、ユンボから玉かけまでなんでもありのこの男を密かに羨ましいと思うこともあるのだが。
数年前に仕事を替えたとかで、かっては現場監督親方系としてブイブイやっていたのが、今の仕事では使われる立場だとかで、しんどいとの愚痴も。まあしょうがない、とりあえず凌いでいかなくちゃあかんのだから。長男が所帯をもち、二十代で一軒家を建てたとか、次男も長女もまだ家にいてなどと家族の話を楽しく話す。家族が仲が良いのは、いい父親だったからだとは口には出さないが、以前からそういう感想を持っている。いや本当にそうだと思う。
最近の家族事情では、子どもに生活力がない、なかなか思ったような仕事につけないとか、いろいろあるのかもしれず、けっこうな確率で家に居つくのが多いらしい。でも二十歳過ぎても仲良い親子っていうのは早々はないのではとも思う。そういう意味ではこの男、バカもやってはきたのだろうが、きちんと子ども育て上げたわけだし、満更な人生ではとも思ったりする。
飲んでいると、共通の知人の話とかになって、そのうちの誰かが亡くなっていたりするのを初めて知ったりすると、無性に淋しい思いをしたりもする。まあそういう年齢になってしまったということなんだろう。