テッド

テッド [DVD]

テッド [DVD]

  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: DVD

昨日はDVD三昧。「テッド」もみた。普通に面白く、これはアリだとおもった。ノラ・ジョーンズのカメオは面白いけど、扱いが雑過ぎないか。

ツィートしたとおりで、これは本当にありだとは思った。
少年少女時代に一番の友だちだったぬいぐるみが動いて、しゃべって、そのまま大人になったら・・・・・・。少年、少女がオッサン、オバサンになるように、ぬいぐるみも同様に・・・・・・。そういう発想はありそうでなかった。これは本当にアリだとは思った。
同様にいつまでもぬいぐるみを手放せない大人になれない男の子の話でもある。現代社会にあってはそれもまた神経症的な現実でもある。これもありだ。
純心な子どもは大人になることによって俗化する。言い方を変えれば劣化という奴だ。汚れちまったなんとかみたいな話である。人間が劣化するのだから当然ぬいぐるみだって劣化すると。
しかし、その劣化が酷すぎる。少年は自分の部屋でぬいぐるみ相手に一人語りに空想に耽る。大人になるとどうなるか、ぬいぐるみと二人でマリファナ、コカインきめてラリル。現実逃避の方向性としては正しいというか、きわめて真っ当である。しかし仕事サボって朝からぬいぐるみと葉っぱキメテ、DVD三昧とは情けない。
そしてこの劣化したぬいぐるみのどうしようもなさたるや。当然ぬいぐるみだから現実に向き合うことなんかない。本能の趣くまま、スケベオヤジ全開である。少々痛さを感じるくらいに情けないその姿には思わず目をつぶりたくなる。
それでも映画は全編通してB級感満載で面白く観ることができた。とにかく徹底して下品である。その下品さ、悪趣味さを許容できるかどうかがすべてのようにも思う。主人公とぬいぐるみの子どもの頃からのヒーローが、「フラッシュ・ゴードン」ならぬ「フレッシュ・ゴードン」なのにも笑う。これは知る人ぞ知る的な例のアメコミを徹底的にエロくパロッタお下劣映画だったからだ。
フレッシュ・ゴードンがヒーローなんて、どんな悪ガキだったんだこいつらと思うくらいである。これも笑うポイントかもしれない。
この手の下ネタ満載のB級コメディで思い出すのは「メリーに首ったけ」あたりか。あれも相当に下ネタ度高かったが。
まあ、お好きな方にはたまらないのだが、一言でかたずけちゃえば「下ネタじゃねーかよ」ということ。
でもこの手のネタはありそうだな。「テッド」というくらいだから、テディベアが元ネタなんだろうが、出来ればくまのプーさんバージョンみたいなのも観たい。大人になったクリストファー・ロビンなんていうのは、神経症度が高そうだ。成人版「チャーリー・ブラウン」とかもかなり病気的だと思うし。
さらにいえば、このネタはぜひ女の子ヴァージョンも観たいな。内気な少女が大人になって、そのたった一人の友だちだったバービー人形が実体化して、しかもえらく素行の悪いアバズレと化していて・・・・・・、みたいな。
なんかよりエロさがリアル化していて、さすがにこれは・・・・・・、いや、アルと思います。