財界の原発推進

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120914/trd12091422050026-n1.htm:TITLE

米倉弘昌経団連会長 
日本経済は壊滅的な状況になる。日本脱出を一生懸命考える企業が出てくるだろう。アンチ(反)ビジネスはやめて原点に立ち返って考えてほしい。原発ゼロの明記は日米関係にも打撃を与える。民主党はちょっとおかしい。野田佳彦首相も(仕切れる)姿勢がほしい。

一生懸命日本脱出を図った挙句に中国あたりで焼き討ちにあうという図式が今の状況だろうか。原発がなくなれば日本社会は空洞化するとさかんに恫喝をかけるこの御仁は、現在の東アジアの日中韓の緊張関係をどうみているのか。それ以前に、ことさらマッチポンプよろしく自ら火をつけて周り、大火事になったとたんダンマリ決め込んでいる自民党総裁候補のパパの発言について、大人の経済人としての批判はされないのか、そのへんのバランス感覚のなさが、すでに経済人として失格なんではないかと私は思う。
原発がなければ日本経済は壊滅する、海外に脱出するというが、福島の状況がさらに日本海側、あるいは東海あたりで起きたら、文字通り日本経済は壊滅なのである。さらには日本を代表する」経済人として、放射性廃棄物の問題をどう考えているのか、きちんと聞きたいと思う。
さらに思う、日本を脱出しても海外の情勢はきわめて不安定である。少なくとも商売人が期待する安い労働力と今後大きく拡大するかもしれない消費市場を潜在的に持っている国家はたいていそうだ。中国のような先進国の仲間入りを果たそうかという国でさえ、ナショナリズムが跳梁跋扈している。企業の海外進出にはリスクがつきものなのだが、そうした点を米倉氏はすべて捨象して、原発がなくなれば大変だ、大変だと、稚拙な恫喝ばかりしている。こういう御仁が財界のトップをやっているから、日本経済は相変わらず泥沼状況にあるのではないかとさえ思わないでもない。韓国企業にどんどん追いやられていくのも、企業のトップに人材がいないからということの一つの生きた証明が、経団連会長の存在だと心底思う。

■長谷川閑史経済同友会代表幹事
極めて遺憾。野田政権には失望した。日本で国民生活を支えるのは国産エネルギーの原子力だ。日本企業は世界の原子力技術の最先端を保有しているのに母国でやらないものをメンテナンスしていくのは難しい。政府が決めたものを経済団体がひっくり返せない。

こいつも度し難いアホの部類に入ると思う。我々の生活を支えるのは原子力だと、こいつ現実を見ているのか。今、稼動している原発は幾つだったか。こいつの論から行けば、今現在国民生活は逼迫、窮乏の瀬戸際に立っていなければいけなくなる。なんたって原子力に支えられているはずなのだから。
さらに思うぞ、「日本企業は世界の原子力技術の最先端を保有している」って、その最先端技術を駆使していながら、福島第一原発はなぜあの状況に陥ったのか。想定外の地震津波のせい。もう誰もそんな世迷言に耳傾けないだろう。さらにだ、その最先端技術があっても、熔融した核燃料がどんな状態にあるのかさえ、なにもわからない状況が続いている。とてもじゃないが、冷温停止だの安定しただのといった状態にない、それが福島第一原発の状態だ。
経済界のトップは腐りきっている。それがそのまま日本経済の低迷を象徴しているということだ。この連中の発想からは、日本企業の市場競争力を取り戻す施策は出てこないだろう。この連中がやってきたことは、喪われた20年の不況にあって、コストカットや人切り。そうした後ろ向きな施策を連綿と続けてきてトップにのし上ってきた輩だろう。進取気鋭の発想もなにもない企業官僚たちの突出した姿といったところだろう。
この手の財界人の発言を聞くにつれ、えらいこと絶望感に襲われる。そういう日々なのである。