デイサービス施設見学

妻が通っているデイケア施設から4月から入浴回数を減らすようにとの話しがケアマネを通じてきている。妻は週3回月水金にこの施設に通っていて、個別リハ2回、入浴3回でここ数年利用してきた。ところが1年くらい前から利用者増を理由に入浴回数を週3から週2回に減らしたとの話しがでてきていた。
こちらとしては土日は自宅で入浴介護しているが、ウィークデイは仕事で遅くなることもあり、なかなか思うように妻の入浴させることができない。それもあって隔日で入浴ができるということでずっとデイケア施設を利用してきた。それはふじみ野時代からのことだったのだが。
4月から入浴回数が減らされるとのことだったので、それなら例えば入浴だけは週1回別の施設、そうはいっても近隣でデイケア施設がほとんどないため、デイサービスとなってしまうのだが、そうした施設利用を思い立った。ところが、利用しているデイケア施設からは、あくまで週3回の利用が基本であり、週2回の利用となった場合は、現在提供している個別リハの回数は1回となるという。なんともご無体な話しなのである。
施設には施設の言い分も当然あるのだろう。介護保険法の改正もある。サービスの単価は引き下げになっているので、利用者増を計らなければならない。そうなれば個々のサービスは下げざるを得ない。そういうことなのだろう。
ということで、週3回の入浴を確保するためにデイケアはそのままで、さらに1回デイサービスを増やすことが必要になったというわけ。事前にケアマネから紹介されたデイサービスの施設にアポを入れて今日は3ヵ所見て回った。
まだ開所したばかりの新しいところ、以前市の入浴施設だったところをデイケア施設にしたところ、お隣の市のメジャーな介護関係の企業が運営している施設。どれも一長一短である。
その中で、印象的だったのが、二番目に訪れた施設で見かけた認知症のおじいさんの姿。見た目は普通そうな人なのだが、5分おきくらいに職員に「早く家に帰してくれよ」「いったいいつになったら帰ることができるんだ」とそればかりを問うている姿だった。
デイサービスはリハビリとかをする場ではないから、必然的に認知症のお年寄りの利用が多くなる。40代半ばで脳梗塞となった妻はまだ50代に突入したばかりである。ある意味若いだけに、こういったお年寄りが多いところで1日過ごすのは、なんとも気がめいることになるのかもしれないなと思ったりもする。本当は私がウィークデイもきちんと入浴介護ができればいいのだろう。結局、介護保険だのといっても、家庭が、家族が主体になって介護をしなければならないという現実自体は、なにも変わってはいないということなんだろう。