自転車で転倒

一昨日のこと、久しぶりに、ほぼ一ヶ月ぶりにジムに行った帰りに自転車で転倒した。暗い夜道とはいえ、本当になんにもない普通の道ですっ転んだ。たぶんなんかあったんだろう、軽く乗り上げた感じもあるにはあった。そこでやや前のめりになって、なんとか持ちこたえられるかなと思ったが駄目、そのまま自転車より先に体が前に投げ出される感じで突っ込んだ。
アスファルトにまず左肘をつき、そのまま肩をうち、さらに左のこめかみあたりもぶつけた。まず肘はがつんときたが、その後はややスローモーション的な感じだったかな。なんとなく左半身で必死に頭をかばったのだが、それでもやっぱりぶつけたみたいな風だった。
投げ出された衝撃が終わると、一気に痛みがやってきた。まず肘。これはたぶんけっこうな擦り傷あるなと思った。ズキズキが心臓の鼓動と対になっている感じだ。さらにただの擦り傷の痛みだけでなく、明らかに打撲的な痛みで冷や汗がでてくる。必死で手を握ってみるとなんとか握れる。骨はいっていないなとあたりをつけるが、痛みからするとへたをするとヒビあたりは覚悟しておいたほうがいいかなと思った。
さらに肩の痛みも半端じゃなく、腕も肩より上にあがらない。5〜6年前に急にやってきた50肩の初期の痛みを10倍にしたような感じである。さらに頭のほうもズキズキとする。思わず手をやるが、とりあえず出血はなさそう。肘はたぶん擦り傷だろうとは思ったが、とりあえず血が流れてきているような感覚はない。
最初の衝撃というか、痛みが総て上半身に集中していたようだが、徐々に落ち着いてくると下半身からも痛みがきた。股間の部分をかなりの強さでサドルかハンドルの真ん中あたりにぶち当てたみたいだ。幸か不幸か、いや幸なんだろう、紙一重で金的を避けていて、まさしく股間部分が当たったようだ。それでも相当な痛みだったが、もし金的にもろにぶち当てていたら、痛みはこの比ではなかったろう。
とにかく衝撃、痛みでしばらくそのまま道路に蹲っていた。住宅街の普通の道路上だったのだが、これも幸いというか、自動車も通らない。残念なことに通行人も通らない。どのくらい倒れていたかわからないが、とにかくこのままではあかんと思い、恐る恐る体を起こす。自転車が下半身の上に乗っかっている様子。死ぬ思いで自転車を起こして立ち上がる。
自転車はなぜか衝撃のせいなんだろうか、前輪の空気が一気に抜けていた。パンクしたのかと思ったが、翌日苦労して空気入れてみるとそうではなかったから、やっぱり転倒の衝撃ということなんだろう。それ以外ではサドルがひん曲がり、後輪の泥除けカバーも大きく曲がってタイヤに干渉している。なんとかそれらを修正し、どうにか押してというか引きずるようにして動かす。
痛みで左腕はほとんど使い物にならず、ブラブラする状態なのだが、それでは自転車を引きずるのもうまくいかない。なんとか左腕を添えるようにしてゆっくりゆっくり進む。自転車でだいたい10数分の距離を30分以上かけてなんとか自宅に帰る。
帰宅後はしばらく自室のベッドでぶっ倒れていたのだが、腕の処置も必要だろうなと思い、死ぬ思いで衣服を脱ぐ。案の定着ていたシャツの左腕はけっこう血まみれ状態。自分で傷口を見るのは厭なので、娘に消毒薬とかを塗らせるのだが、中学生の娘は意外とこういうのには強いようで普通にしている。どんな状態かと聞くのも嫌な感じで、消毒薬塗られるときは失神寸前だったが、なんとか父の尊厳を守る。
衣服を汚すのが嫌なのでガーゼを患部に添付してサポーターをつけて寝たのだが、しばらくは痛みで寝付けなかった。
翌日はいちおう会社に出たのだが、やっぱり痛いので近所の病院に行く。半日かけて腕、肩のレントゲン、頭のCTなどをとり、十分な量を被曝する。診察結果、とりあえず頭異常なし、肩、肘の骨も特に骨折はなく、単なる打撲でかたずけられる。肘の擦り傷は意外と深いとのことだったが、まめに消毒するようにといわれるのみ。
看護師に処置してもらうときに、「痛いでしょう、泣いてもいいのよ」と言われるが、実際、ほとんど8割方泣きそうな感じだった。たぶん思いのほか流血や痛みに弱い自分を改めて発見した。
教訓としては、とにかく歳だったつうことなんだろうな。たぶん久々のジムでよれよれになっていたので、自転車の軽い衝撃にもふんばりが効かなくなったということなんだろう。これで当分、ジム通いからも遠のくことになる。神様は「もうスポーツやめい」と御命じになっていらっしゃるのかもしれないな。
たかがチャリでの転倒、大袈裟なという声もあろうかと思うのだが、とにかく痛いものは痛い。