計画停電

今回の計画停電のグダグダ、これはいったいなんなのだ。東電の泥縄な体質か、いやたぶん、通産官僚や政府の無軌道、無計画、場当たり対応、そうしたもろもろの合わせ技みたいなものなんだろう。
とりあえず朝日の夕刊によれば、
http://www.asahi.com/business/update/0314/TKY201103140245.html
ようは今日予定していた第1グループの計画停電は開始予定直前になってからコロコロと方針が転換していく。

「電力の需給に余裕があり、実施しない」
  ↓
「今後の実施は電力需要の伸びを見ながら判断する」
  ↓
「実施しないとした第一グループについても、需給が切迫すれば、停電を実施する可能性もある」
  ↓
「第一グループについては実施しない」
  ↓
計画停電はできるだけやりたくないので、最後まで調整を続けている」

もうこれは計画停電である。
いくら東北での地震の影響であるからとはいえ、また電力需給が切迫するという差し迫った理由があるからとはいえ、一般市民に大きな不便をもたらすのである。一民間企業の場当たり的な施策の問題ではない。これは公益に照らした問題なのである。政府がより大きく関与して実施すべき問題なのではないかと思う。
ことは公益の問題なのだ、「電力需給の伸びを見ながら」実施などと流暢なことをいっては駄目なのだ。やるとなったら必ず実施しなければならないのである。ましてや市民生活に大きな影響を与えるだけでなく、民間企業の活動にも大きな影響が出るのである。こんな場当たり施策がまかりとおるわけがないのである。東電に対して損害賠償請求訴訟を起こしたくなる企業があってもよさそうなものとさえ思う。
電気が止まれば、それに依拠したものがすべて止まる。それが今朝についていえば、交通機関にもろに出たのである。そんなわかりきったことであるはずなのに、電車は止まるわ、停電はないわである。「出来ればやりたくない」というような問題ではないのである。一度やるとなったら、それにそって様々連関するものが影響され、動いていくのである。
この後始末、東電は、政府は、通産省は、いったいどうやってけじめをつけてくれるのだろう。