シャッター・アイランド

シャッター アイランド [DVD]

これもTSUTAYAで借りてきた。面白かったか？微妙である。最初からとにかく意味有り気な雰囲気、まんま最後までその流れで突っ走ってくれた。途中でなんとなく衝撃のラストシーンなるものの予想がついたような気もする。もちろん完全にではないけれど。
そもそもディカプリオ扮するFBI捜査官なんだが、彼がもう初手から病的。少々精神やられてそうだけど、あんたそんなんでFBIきちんとお勤めできるのみたいな疑問が最初から発生。その疑問がきわめて正当なもので、それこそまんまラストの落ちに直結してしまいそうなわけで、そういう意味じゃこの映画、やたらオドロオドロとした雰囲気だけの、看板倒れな部分ありかなとも思わないでもない。
衝撃のラスト、ディカプリオということ以外に予備知識なしで観たのだが、監督はマーティン・スコセッシ。もはや巨匠ともいうべき存在。なるほど狂気と現実が交錯するドラマは、彼の得意とするジャンルなのかもしれないが、いささか作り過ぎの感いなめずというところだろうか。
マイナス的な印象が強いが、映画としてはなかなかきっちり出来てはいるのだろうとは思う。あとは好みの問題なのかもしれないが、私はあんまり好きじゃないかな。サイコというテーマがどうのということではなく、娯楽作品＝エンターテイメントとしてどうか、楽しめたか、そういう部分で個人的には今一つという感想である。
ネタバレとなるが、この映画の分析、解釈はこのサイトがえらく詳しくて、けっこう参考にさせてもらった。
シャッターアイランド | :映画のあらすじと詳しい解説、批評