この映画のあらすじはこのサイトが一番くわしい。ネタバレ満載だけども。
http://www10.plala.or.jp/BAMBOOH/COBURN/COBURN28.html:tilte
これもまたけっこう楽しめる映画だったね。ちょっとありえないシチュエーションだが、小気味良い演出と出てくる役者さんの顔ぶれとかでけっこう観させてくれるという感じかな。
監督はハーバート・ロス。ニール・サイモンが脚本を手がけた作品とかをよく撮っていたイメージがある。粋でちょっと軽めのコメディとかが得意分野という感じか。けっこう好きな監督さんだった。
彼の主要作品を書き出すとこんな風になる。
* チップス先生さようなら -Goodbye, Mr. Chips (1969) * フクロウと子猫ちゃん -The Owl and the Pussycat (1970) * ボギー!俺も男だ -Play It Again, Sam (1972) * ファニー・レディ -Funny Lady (1975) * サンシャイン・ボーイズ -The Sunshine Boys (1975) * グッバイガール -The Goodbye Girl (1977) * 愛と喝采の日々 -The Turning Point (1977) * カリフォルニア・スイート -California Suite (1978) * ニジンスキー Nijinsky (1980) * ニール・サイモンのキャッシュマン -Max Dugan Returns (1983) * フットルース -Footloose (1984) * 摩天楼はバラ色に -The Secret Of My Success (1986) * マグノリアの花たち -Steel Magnolias (1989) * トゥルー・カラーズ -True Colors (1991) * ボーイズ・オン・ザ・サイド -Boys on the Side (1995)
こうやって見ると70年代に開花した監督さんだったんだということがはっきりするね。「ボギー」に始まって「ファニー・レディ」、「グッバイガール」「愛と喝采の日々」「カリフォルニア・スイート」と、なんか怒涛の快進撃である。みんな小粋ないい映画だったよ。
80年代に入ると少しその職人的な演出にも陰りが出てきたのかなと思えるが、ところがどっこい89年には名作「マグノリアの花たち」を撮っている。素晴らしい監督さんだな。
この映画が公開された頃というと、たぶん17歳くらいだったのだろうか。たぶん駆け出しの映画小僧だったから、当然この映画も公開時から知っている。日比谷あたりで封切りしていて、劇場の前を通りかかった記憶があるもの。でも、どういう巡り合わせか、この映画は観ず仕舞いだった。
50年も人生やっていると、けっこういろいろ映画とかも観てきてはいるのだが、それでもこんな風に知ってはいるけど観ていないものもざらにある。今回もTSUTAYAの発掘良品みたいな企画があったから、この映画を観ることができた。こういう企画様様みたいなこと、素直に思ってみたりもしている。