バトル オブ シリコンバレー

Pirates of Silicon Valley [VHS]

Pirates of Silicon Valley [VHS]

  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: VHS
発掘良品第5弾 - TSUTAYA [T-SITE]
バトル・オブ・シリコンバレー - Wikipedia
スティーブ・ジョブズビル・ゲイツを主人公にしたコンピュータ草創期を描いた作品ということでなんとなく面白そうと借りた。
ドキュメンタリータッチの作品だが、これは明らかにテレビドラマだな。作りがちゃちい。製作年度は1999年でマイクロソフトのウィンドウズは95で一躍ブレイクし、98からMEあたりの頃。そうした時代背景のせいか、明らかにビル・ゲイツがよく描かれている。逆にこの時代、アップルを一時期追われてスティーブ・ジョブズは変人、暴君的な形で描かれていたりもする。
今やiPodiPadで飛ぶ鳥を落とす勢いのアップルである。それに対してマイクロソフトはそれこそかってのIBMのような感じで以前の勢いはないようにも思える。
現在ジョブズゲイツを主人公にした映画が作られたならば、もう少し異なる内容になったかもしれない。
ドラマの後半でジョブズゲイツが対峙する。ジョブズはウィンドウズマシンを前にして、ゲイツを泥棒呼ばわりする。確かにウィンドウズはマックのユーザー・インターフェースを大幅に取り入れたものだ。それに対するゲイツの答えは、マックもまたゼロックスパロアルト研究所が作り出したGUIを盗んだものだろうというものだ。
技術革新と模倣、ある意味ではこれがこのドラマのメインテーマなのかもしれない。

ジョブズが社員に向かっていう言葉がこれだ。
『自分を芸術家だと思え ピカソは言った 偉大な芸術家は模倣せずに盗む』

ゲイツも片腕ともいうべきパルマーに同様のことを言う。
『偉大な芸術家は模倣せずに盗む』
『誰の言葉だ?』
『芸術家さ ゴッホかな』

アメリカのコンピュータ産業、文化における二大巨人の物語という意味では、とても面白い素材だし。同時代的な部分では限界もあるだろう。そのへんを差し引いて考えればとても面白い作品だと思う。
アップル、マイクロソフトに比べては、恐ろしくスケールが小さいけれど、日本のコンピュータ産業も勃興期にはなかなかに面白い青春群像みたいなものがあったようにも思う。まあ普通に考えれば、アスキー西和彦や郡司明郎、塚本慶一郎あたりが主人公になるか。それに対峙するのは当然孫正義あたりか。日本の場合もっとドロドロした内容になりそうな気もしないでもないけど、そうなると山崎豊子の出番かな。いや彼女はもうロートルだからあかんだろう。
誰か物語にしないかな。アスキーソフトバンクNEC、98などなど。けっこう面白い話にならないだろうか。もちろん舞台は秋葉原か。