深町純


今月も見知った人が亡くなっていく。深町純の訃報もある種の唐突さとともに新聞の記事が目にとまった。
http://www.asahi.com/obituaries/update/1123/TKY201011230394.html
深町純といってもたぶんたいていの人には、誰それ的な感じだろう。70年代〜80年代、日本のフュージョン、クロスオーバー系の草分けの一人だった方。まあこんな感じか。
深町純 - Wikipedia
深町純〜70's crossover
実をいうとそれほどよく聴いたということもない。ただ、デビュー作「ある若者の肖像」のレビューを当時よく買っていたフォーク系の雑誌「ガッツ」だか「新譜ジャーナル」だか、「young guitar」だかで読んで興味を覚えた記憶が残っているだけ。芸大を卒業間際に中退してデビューしたというあたりにけっこう興味を覚えたんだろうか。アルバムも何度か聴いたけど、実はあまりよく覚えていない。ポートレートについていえば、なんとなく和製ミシェル・ポルナレフみたいなどとアホな感想を持ったくらいか。
その後、けっこういろいろな場面でこの人の名前を目にした。アレンジや作曲、参加ミュージシャンとして。その中で今でもよく覚えているのが、NHK「ドラマ新・ぼっちゃん」のテーマ曲だ。
新・坊っちゃん - Wikipedia
蒸気機関車が遠方から正面に向けて走ってくるタイトル・ロールにかぶさるようにかかる音楽は、リズミカルなピアノ・ソロ風のシンセサイザー。ツーコーラスあたりからさらにシンセサイザーがかぶさる躍動的な曲だったな。あれはなかなかに名曲だと思っている。35年も前のことなのに未だに耳に残っているのだからね。あれをもう一度聴きたいと思う。
冥福を祈ります。
後日、YouTubeにオープニングの動画がアップされていた。

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