東京スカイツリー


15日、房総からの帰り。来た道戻って海ほたる、アクアラインを通り、首都高入って一路埼玉へと思いきや、妻がスカイツリーが見たいといいつのる。一度言い出したら、ずっとそれを繰り返す。病気なんだか、性格なんだか。そうなると今度は娘はディズニーランドへ行きたいという。娘の場合、園内で遊ぶのももちろん大好きだけど、周囲をうろうろして雰囲気を味あうだけでも、いいのだとか。
というわけで、ナビに押上駅といれて、向かったのがここ。建設途中のスカイツリーを写した一枚である。なんということはない、ただの工事中の風景である。それでも車を降りて見上げている妻はそれで満足の様子である。娘も降りてきて見ていたけど、すぐに車に戻ってしまった。
しかしある意味こういうのも大切なことかもしれないとも思う。こういう記憶がいつか活きることもあるのかもしれないとも思う。私も遠い遠い昔のことではあるけれど、山下町のマリンタワーの工事している景色を子ども心に覚えている。当時、元町の近くに住んでいたから、山下公演あたりはよく親に連れていってもらった遊び場だったから。ほんの2〜3歳のことだったけれど、はるか空に向かって聳え立つタワーの工事中の景色をけっこう鮮明に覚えている。
「昔ね、ここがまだ工事しているときに、見に来たことあるんだよね」
娘が何十年か後にそんなことを家族とか友人とかに話すなんていうことが、あるかもしれない。当然その頃には私や妻はこの世界にいないのだろうけど。そんな時に両親のこととかを一緒に思い出してくれて、少しだけセンチメンタルな、あるいは懐かしい思いを抱いてくれればそれでいいと、なんとなく思う。