団体交渉終了

26日都内某所で始めて組合と事務折衝を持った。前回、組合から提案のあった事務折衝案を蹴ったうえでの事務折衝である。
例によってなぜか末端の私が前面に出て組合と対応。こっちの主張を前面展開したうえで組合の妥結提案を前面否定。そのうえで新たに条件交渉に応じる旨の妥結案を再提示。ややこしいことだけど、お互いのメンツがかかっているからしょうがないね。
組合側が中高年者の雇用延長が社会的趨勢であるといういつもの一般論を例によって主張するので、とりあえず相手の土俵に乗ったうえで、こちらは組合が正社員の既得権益のみを主張して、若年層の雇用についてまったく省みていないという一般論を展開した。ようは年寄りの雇用延長を進めれば、企業は若年層の雇用を差し控えるようになる。それにより年金の原資を負担すべき若者の就職難という深刻な状況が生まれていると。まあたいぎょうな一般論ではあるが、けっこう論破しちゃったかなみたいな感もあった。
ようはね、一般論で正論述べても、それには必ず裏があるということ。さらにいえば個別具体的な交渉ごとなのに一般論、社会問題みたいなことをいわれても、まあ一企業や一労組にはどうしようもないということなんだな。
結局、この日は組合側がこちらの提示した案を持ち帰り検討するということで終了。
そして本日、2回目の事務折衝。いろいろぐだぐだ言われてけれど、会社としてはプラスアルファに繋がる条件付加は一切なしで押し切ったので、組合はこちらの案を丸呑みするかたちで終了した。とはいえ元々こっちはまったく瑕疵のないこと。それをユニオンが出てきたために起きた交渉である。本来ならなんにもないのに、結局ある部分ユニオンのメンツを立てるために、条件提示するハメになってしまったわけで、その辺のことを考えると、やや分が悪い。
交渉には出ないお偉方からは、面と向かっては出ないけれど、弱腰とのご指摘だかなんかもあったとも。まあ弾は前からだけではなく、後ろからも飛んでくるということなんだろうな。
まあいいわ。とりあえずこの件は落着である。これで少しは楽というか時間も出来そうである、多分。終わった、終わった、というところだ。