選挙短観

民主党の敗北はある意味自明のことだったと思う。ただでさえ昨年の総選挙での大勝である。国民のバランス感覚からいっても、今回の参院選での民主党の敗北は織り込み済みである。そこにもってきての小沢の政治資金についての疑惑、鳩山の迷走。そして今回の唐突な消費税についての管の言及である。
これで勝つことは普通ありえないということだろう。これが衆院小選挙区であったらもっと壊滅的だったところだ。これで今後の6年間はねじれ国会が続く。政治は流動的かつ不安定なまま推移する。政治状況は常に政局という不毛かつ不安定なままだ。政党の離合集散も続いていくだろう。それもこれも国民が選んだ道なのである。いたしかたあるまい。
そんななかこんな死亡記事を見つける。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0710/TKY201007100250.html
ジャーナリスト出身の政治学者、評論家として一時代を築いた方である。著者を何冊も読んだ。その言説には信頼を寄せていた。70年代から80年代にかけては選挙の時には、必ずこの人が的確なコメントや分析、解説を行っていた。その人が選挙のさなかに密かに亡くなっていた。こういうものも巡りあわせのひとつなのだろうか。