サプライズ1〜谷亮子参院選出馬

早めに帰宅してTVのニュースでサッカー日本代表メンバー発表を見ようとしてたら、こっちがトップニュースででてくる。
http://www.asahi.com/politics/update/0510/TKY201005100195.html
サプライズである。あの「ヤワラちゃん」がということではない。いちおう二大政党による政権交代まで行われ、少なくとも政治的な意味で成熟度が高まってきたはずの日本にあって、なんでこういう候補者が出てくるという意味での。あまりにも露骨で有権者を小馬鹿にしたようなタレント候補、人気取り、人寄せパンダ的な候補者をよく連れてくるよという、まあそうしたもろもろのあきれ果てたサプライズとしてである。
小沢民主党の参院選対策の一環なんだろうが、あまりにも古い感覚である。今時「ヤワラちゃん」で票が取れると本気で考えているのか。政権交代だのなんのといいつつ一番変わっていないのが、古い保守党、古い自民党の体質をまんま抱えている、その張本人が小沢一郎という男なんだということの証明だと思う。
だいたい谷亮子になにを期待するのだ。スポーツ振興って、いったい何をしたい。民主党は政策としてスポーツ振興に対してどういう見識を持っている。何もないだろう。
しかし例えば谷亮子が働く母親の代表として国政に参画するとか、そういう意義付けはどうだろう。ある意味彼女はプロの柔道家である。柔道という仕事に日常の時間を割きつつ、妻としてプロ野球選手の夫を支え、子育てもきちんとしている。彼女こそ若い共稼ぎ夫婦の声を代弁する政治家になれるだろうと。
いやいやそれもないだろうと思う。彼女の夫は巨人軍のスタープレイヤーだ。年俸も2億以上、本人自身も国民的な人気のある柔道選手であることも含めていえば、この人はいってみればセレブなのである。国民目線、生活者の目線でものを考える立場の人間ではないだろう。
それでは彼女が政治家として期待される役割はというと、まあ早い話が客寄せ、集票のための看板の一つでしかないということである。小沢民主党も随分と国民をなめたマネ、いやもっときつい表現させてもらえれば、よくも愚弄してくれたもんだと、まあそう思う。民主党に期待した新しい政治的スタンス、利益誘導や人気取りとは無縁の理念や卓見、識見に裏打ちされた政策や政治活動などなど。そういうものとは真逆なものの象徴的な装置として谷亮子の立位置があるようにいる。谷亮子小沢一郎がマスコミの前に並んで記者会見をしているその姿こそ、国民を愚弄する古き保守政党の象徴みたいな、まあそういうイメージである。
とにかく今度の参院選、少なくとも私は民主党には投票はしないな。小沢の闇将軍化だの、鳩山の迷走だの、もろもろあっても民主党内には、新しいタイプの政治家がいるから、もう少し長い目でみてもいいかなどと思う部分もないではなかった。でもはっきりしたよ、小沢民主党はもう駄目だ。
ただし小沢は冷徹な政治家だ。選挙に勝つためなら、およそ手段を選ばず、やれ客寄せパンダだの、なんだのといっても民主党の大衆的な高感度があがるなら、形振りかまわず「ヤワラ」でもなんでも祭り上げるぞと、ある種計算ずくの部分もあるのかもしれん。でも、やっぱりそれは駄目だ。そういう選挙のための手段を最優先させる方向性は、昨年の政権交代で国民が期待したものとは正反対なものだと思うから。
まあいいや、とりあえず民主党にはいれない、それだけははっきりしたから。しかし、他にいれるところがないのだよな。自民党はまるで変わっていないだろうし。いっそ棄権するか、それこそ小沢の思う壺のような気もする。
今回の件で民主党から参院選に立候補するタレントの顔ぶれとかも見聞きすることになった。その中に懐かしい名前があったっけ。岡崎友紀、懐かしいな。「奥様は18歳」だよ。私にとってはもっとも初期のアイドルの一人だよ。ようし友紀ちゃんが立候補したんだから、ぜひ応援しなくちゃ。参院選はみんなで民主党に!てなことがあるかいね。
「奥様は18歳」でググるとこんなサイトを発見した。
おくさまは18歳
けっこう曲者系の役者さんのオンパレードだったんだね〜。しかも可愛い友紀ちゃんと敵役に美人の松阪慶子が出ていて、それに石立鉄男富士真奈美、寺尾聡、森川信うつみみどり等がからむ。今思い出してもあれは面白かった。