1Q84 BOOK3

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: ハードカバー
http://www.asahi.com/culture/update/0415/TKY201004150473.html
金曜日は朝からこの話題が職場でもいろいろあった。まだ誰も手にしていないのだが、例えばなにか引用されている本とかないかみたいな話もちらほら。BOOK1に引用されていた他者の古典系の書籍がけっこう売れたとか、それこそヤナーチェクシンフォニエッタのCDがそこそこヒットしたとかそんな波及効果まであるくらいだからだ。
我が家にはその日夕方くらいにアマゾンから届いたようだ。その日は飲み会があったので、帰宅は11時前後だったか。いつものパッケージを開けて数頁ペラペラめくってみるも飲んだくれていたものでさすがに読む気にならずすぐに寝入ってしまう。
そして今日は午後数時間、とりあえず読み始める。読み始めてすぐにBOOK2の最後でほとんど死んだかのようにみえた青豆が実は死ななかったということがわかる。まあそうだよね、あのまま青豆が1Q84年的世界の中で死んじゃうと、物語の複合度が相当に増すというか、大変ややこしい冥界異端みたいなことになっちゃうから。そういう意味じゃ自殺しようと思ったけど、実は死にませんでしたはけっこう正解だとは思う。でももしもBOOK2で完結してたら、やっぱりあれは1Q84的世界を終わらせるための必然ではあったはずなんだと思う。それに宗教リーダーとのやりとりでは、なんともそれが強く暗示されていたはずだったから。
というわけで最初のBOOK3の数頁を読み始めてすぐに中断して、BOOK2の後半100頁くらいを読み返してみたりもした。こんなことなら3月後半くらいからBOOK1、2を読み返すくらいしてもよかったかもしれないかな。
そのうえで読み始めたのでBOOK3はまだようやっと100頁くらい。でもとりあえず引き込まれるお話になっていると思う。1.2は天吾と青豆の二人の物語が交互に繰り広げられていた。今回はそれに牛河の物語が加わる。天吾と青豆という求め合う二人の物語に、二人を探す捜索者牛河の物語を加味している。これが物語に引き込んでいく良い要素になっていると思っている。
仕事、家事、その他もろもろの合間をぬっての読書だから、けっこう時間がかかるとは思うけど、しばらくは楽しい読書の時間が続きそうだ。