『ヤング・フランケンシュタイン』

ヤング・フランケンシュタイン〈特別編〉 [DVD]
土曜日の夜から日曜の朝にかけて久々DVDで映画を連荘した。最初に観たのはメル・ブルックスの『ヤング・フランケンシュタイン』、次に観たのが『若草物語』。と、ここまでは娘の趣味というか、娘が棚から抜き出してきて面白いと聞くので、「いいんじゃないか」と答えて一緒観始めたもの。ただし『ヤング・フランケンシュタイン』は思いっきり嫌らしいぞと、ちょっとブラフかけてみた。
しかし久々に観る『ヤング・フランケンシュタイン』はやっぱり面白い。アクの強いメル・ブルの中でも最高傑作に位置するんじゃないかと思う。この映画は主演もやっているジーン・ワイルダーとの共同脚本だが、ワイルダーの趣味とかがうまくいい方向に向かったのかなとも思う。
出演者たちが一癖、二癖ある役者さんばかり。モンスター役のピーター・ボイルは一度見たら忘れられないような風貌。個人的には『タクシー・ドライバー』ではデ・ニーロの同僚のタクシーの運ちゃん役で出ていたのを覚えている。
そして異形の容貌とでもいうべきか、ほとんどCGじゃないかと思えるギョロ目の怪人マーティン・フェルドマン。70年代〜80年代にかけての名コメディエンヌだったマデリーン・カーンなどなど。個人的にはあまり頭は良さそうじゃないけど、気立てはよし、やたらと胸が強調されたフランケンシュタイン博士の助手役のテリー・ガーが大好きである。アメリカのどこにでもいそうな気立ての良いおねえちゃん的なキャラ。のほほんとしている。今の言葉でいえば、ある種の癒し系なのかもしれないな。そういやどことなく優香に似ていないでもないか。
逃げ出したモンスター=ピーター・ボイルが一人暮らしの盲目の男と繰り広げるドタバタはまさに報復絶倒だ。スープを飲ませようとしてはモンスターの体にかけてしまい、モンスターはその度に絶叫する。何度観ても面白い。この盲目の男をジーン・ハックマンが演じている。すでに『フレンチ・コネクション』でオスカー取った後のことだから、これはカメオというか、まさしく特別出演なんだろうな。