鶴 オフィシャルサイト
地域的な小ネタである。
私の住んでいる埼玉県鶴ヶ島出身のロックバンドである。唯一の売りがメンバー3名が全員アフロヘアーであるという、ちょっとイタイバンドである。この地からメジャーデビューしたという希少性のためか、そこそこ地域的に話題になることは多く、私なんぞでもいちおう名前だけは知っていたけど、聴いたこともなかった。
数回テレビとかでも取り上げられたらしいのだが、それもまず埼玉県の鶴ヶ島ってどこみたいなところから始まって、なぜアフロにしているかとかのネタがあってみたいな感じである。めざましテレビとかで紹介されたときにも、、とどめに市長が応援しているとかで、現市長が登場してみたいなこともあったらしい。なんかあの市長だとそういうことに顔だすのもさもありなんというところもあるか。とそういえば明日は市長選とかもあったりするみたいだ。
それで鶴はどんな曲をやっているのかと、とりあえずユーチューブをあたってみると、一応メジャーデビューしてるだけあって、何本かは動画がアップされている。予想したよりはいいかなという感じだな。曲的にはそこそこ抒情性のあるロック、スピッツの亜流みたいな感じかなとも。その中で妙にはまったのがこの曲である。なんつうか見事に私のストライク・ゾーンど真ん中にきたような感じである。

鶴 - 夏の魔物
この曲に関していえば、メローファンキー・ナンバーみたいな感じだろうか。いかにも夏的な曲作りましたみたいな感じで企画っぽい、でもこの曲調はなんか後をひくな。
他にアップされている曲もいちおう聴いてみる。けっこうパワフルな部分もあるけど、個性が今一つ。みんなどこか企画ぽい感じである。ただそこそこ小器用な部分があり、なんでも一通りできちゃうみたいなところもある。でもなんていうのだろう、やっぱり見た目というかアフロを超えるインパクトがないのだね。目立とうとして取り入れたアフロに負けちゃっているというか。
ただなんとなくだけど、このグループの基調はソウルやファンキーの要素だとは思う。おそらくアフロ取り入れたのだって、そのへんのからみがあるのかもしれない。たぶんメンバーの誰かが強烈にそのへんの音楽を趣味にしているのかもしれない。
そういう意味じゃ、通底するのはサンボ・マスターあたりとけっこう似ているのかもしれないなどと、個人的には思ったりもする。ちょっと暴論かもしれないが、奥田民夫がサンボを評して言った部分とかと共通するところもあるかなとも思う。

「小太りのミュージシャンがフロントのロックバンドで、眼鏡をかけてて、ちょっとコードが小洒落ていると。で、歌はソウルフルだと。」

鶴が今後もアフロを継続していくのであれば、当然このへんを追及していくことになるんだろうとも思う。

「メンバー三人組が全員アフロのロックバンドで、ちょっと小洒落たコードで、歌はソウルフルでファンキーぽくて」みたいな。

メンバー3名でやっていくのもいい。ライブハウス中心の活動なんだからエコノミーなんだろう。でも私的には、訴求してもらいたいのはよりド・ファンキーなんだけどね。だから少なくともキーボード2名エレピとオルガンを追加してね、パーカッションも入れて、ダンサー兼バックコーラスのオネエちゃんも入れて、さらにブラスを3名くらい加えて。ボーカルは白でひらひらのついたジャンプ・スーツとか着て。どう時代錯誤のスライとかKCサンシャインみたいなノリは。
そこまで言うと悪ふざけにしか聞こえないかもしれないけど、いいところついているような気もするんだよな。フロントのヴォーカル君なんか絶対カーティス・メインフィールドとか聴いていそうな気がするんだけどな。出来ればああいうギターを追求して欲しいようにも思うし。でもって曲調はもっとマーヴィン・ゲイとかの売れ線系で、全体的にはグループ・サウンズだからクルセーダズみたいなメロー路線でどうみたいな、なんか単に私の趣味なだけだなこれは。
アフロ背負ってくのであれば、より黒っぽい突っ込んだ志向性があってもいいのではないかなどとも思うのだがどうだろう。まあ全編通してではないにしろ、そういうのでギンギンのドファンキーで、かつ小洒落たコードでメローな線も狙うみたいのが、コマーシャル的にもいいんじゃないかなととも思う。
まあ鶴がこの先どうなっていくのかわからない。流行りの抒情的な和製ロック&ファンキーみたいな路線で小さくまとまるのだって、もちろんそりゃいいかもしれない。でもなかなかいいもの持っていると私は思う。だからこそせっかくアフロしているのだから、そっちでギンギンに攻めていってもいいんじゃないか、などとも思う。
なんにせよ鶴の音楽を嫌いじゃない。