財布を落とした件の顛末

比較的定時で帰宅。すぐにジムへ行く支度をしてチャリで出かける。旅行だのなんだのでジムにかれこれ二週間くらい行っていない。どのくらいリバンドしているか不安である。70キロ超えだったりするとショックかも。
アイポッドでジョン・メーヤーとか聴きながら軽快にママチャリこいでオッサンが行く、てな感じでジムへ到着。いざ財布から会員カード出そうとすると、うん?!、財布が・・・・・・、ない。あかん!!
はいていたジーンズのポケットがやや浅めなので、自転車乗っているうちに財布せり出してきて落ちてしまったということだ。しかし財布にはいや私の、いや我が家のすべてが収まっている。運転免許、銀行のキャッシュカード2枚(私と妻の口座)、クレジット・カード(ニコス/VISA系2枚、アメックス)。ベルク、エコス、ヤマダ電機のポイントカード、TUTAYAのTポイントカードなどなど。なんか財布イコール、アイデンティティという感じだな。
15年ぐらい前に酔っ払って財布落とした時の記憶が鮮やかに蘇る。あの時は翌日二日酔いと様々な自己嫌悪に苛まれながら、銀行、クレジット・カード会社に手続きの電話しまくって。それからカード再発行されるまで金欠状態がしばらく続いたんだっけ。またあのハードワークをしなければならないのか。
とりあえず、慌てて来た道を引き返す。暗がりなので注意しながら自転車押して戻る。が、ない。自宅まで戻って、今度は懐中電灯を持って徒歩で再び同じ道程を探して歩く。でもやっぱりないな。ジムまで戻って今度はカウンターに財布の届け物がないか聞いてみるが、ない。鶴ヶ島の駅近くに交番らしきものを探したがこれもない。もう一度来た道程を懐中電灯かざしながら戻ることにする。後は西入間警察に紛失届けを出すくらいしかやることは残されていない。
途中までいくと妻から電話がある。財布見つかった・・・・らしい。拾われた方が財布の中に入っている歯医者の診察券で歯医者に連絡しれくれてたようで、そこで自宅の連絡先を教えてもらい連絡してくれたとのこと。よかった、まだ運から完全に見放されてはいなかったみたい。
すぐに拾われた方に連絡すると、ようなけっこう遠目に住まわれていることがわかる。声の感じからすると少し年配の女性で、とても落ち着いた感じ。なんでもジムの近くのマンション前で拾われたようで、近くに交番もないのでとりあえず持ち帰ったのだとか。出来るだけ早くに伺ういうと、自宅近くのコンビニまで来てくれれば、そこに持参するとという。
一度自宅に戻ってから指定されたコンビニへ向かう。途中でやっていたスーパーで文明堂のカステラ購入。財布の中には現金は4万くらい入っていたから、もし一割の謝礼とか言われたら素直に5千円くらい払おう。でも特にそういうことを言われなかったら、お礼としてカステラ渡してと瞬時に計算する。
9時少し前にようやく指定されたコンビニ前に着き電話する。5分もしないうちに相手がビニール袋に私の財布をいれて持ってくる。予想した通りの年配のご婦人。挨拶してお礼を言って、「とにかく助かりました」を連発。その女性は中身を確認してくださいとおっしゃるので、とりあえず現金はチラ見して、まず免許、キャッシュカード、クレジットカードについてだけはきっちり確認する。ある、「はい、大丈夫です」と返事をする。それから、つまらないものですがとカステラ差し出すと、先方さん一瞬躊躇されている様子だったが、素直に受け取っていただいたのでそこで別れた。
女性の姿が見えなくなってから詳しく財布の中身を確認。エコスやベルクのポイントカードもきちんと入っていました。とにかくラッキーだったと思う。世の中まだまだ捨てたもんではないなと。