投票をすませる

妻を病院に連れて行くため2時過ぎに会社を出る(半休扱い)。病院の予約は4時だったので中途半端に時間が余る。今度の日曜日はいろいろ出かける用事もあるのでと、「そうだ投票にでも行くか」ということになる。
新聞記事などでも期日前投票に行く人が増えていて、すでに30万以上とも報じられている。それだけ関心が高いということなのだろう。私はというと地方選挙はともかく国政選挙はほとんど棄権はしたことがない。まあ大体において自分が入れた人が当選したことはあまりないが。
しかしいざ投票しようとなると小選挙区というのは、選択がつらい部分がある。自民党民主党かのある種二者択一なわけである。埼玉10区は自民現職に民主が挑むという形になっているのだけど、民主候補も出自は保守系だし。正直つらい部分だな。政党選択でありつつも人で選ぶみたいな部分もある。その点、比例のほうは選択肢が広がってまだいいかなとも思う部分もあるにはある。そういう意味では小選挙区と比例を併用するこの選挙制度はけっして悪い制度ではないのかなと思う部分もある。
とはいえ小選挙区は死に票が増える部分もある。国政選挙が基本的に人で選ぶから政党で選ぶということになっているのであれば、おまけにその政党に補助金として血税が注がれているのであれば、もっと違う形の選挙の仕方があってもよいのではないかと思わないわけでもない。本来的にはたぶん道州制にもとずく形になるのだろうが、広域区域による比例代表制を導入するのが一番よいのかもしれない。
政党選択選挙だから基本ドブ板もないし、地域への利益誘導型の政治家とかもいなくなるだろうから。もっともこれはこれで様々な弊害はあるだろうとは思う。政党の中央に権力が集まるとか、候補者の選別がしっかりしていないと、そうとう問題のありそうな人物とかも入り込む余地もあるとか。
市役所には期日前投票の案内を示す旗竿が何本も出ている。設けられた投票所には平日の午後だというのに、パラパラながら投票に来る人がいる。なんかこういうところにも今回の選挙への注目度みたいなものが計れそうな気もしないでもない。よほど天気が悪くなりそうでもない限り、投票率もあがるだろうかと思う。
前の選挙、参院選のときはふじみ野だったか。家のまん前にある小学校に投票所があった。妻の車椅子を押して行ったっけ。投票所のある体育館の前で妻は車椅子を降りて杖で歩いて投票を行った。今回の投票所は娘がいずれ通うことになる中学校なのだが、徒歩でだいたい15分くらいかかる。妻を連れてだと車で行くしかないかなとも思った。それも事前投票にしようかと思った理由でもある。
市役所内の事前投票所では一段低い場所もあり車椅子でも投票用紙への記入ができる。普通だと小選挙区の投票をしてから、改めて比例代表最高裁判官の審査用の用紙を渡されるのだが、妻は一度にすべてを渡された。投票所内では係りの人が車椅子を押して誘導してくれたりもしたので、けっこうスムーズだったが、それでもけっこう時間がかかった。後で妻に聞くと「誰に入れるかぜんぜん決めていなかったから」とのことだった。