個人面談

7月24日、会社を抜け出して娘の学校へ行く。個人面談という恒例の行事なのである。鶴ヶ島の一部の学校では二学期制が施行されている。1学期は確か9月だか10月の半ばあたりまである。そのため夏休み前となっても通知表が出ることはない。子どもたちにとっては成績を気にすることなく夏休みに遊び呆けられるという意味では心理的プレッシャーのない素晴らしい制度なのかもしれない。でも親にとっては子どもの成績や学校での様子がわからないので不安というか不満もあるだろう。そのへんを解消するために設けられているのがこの個人面談というもの。
ようは親が学校から割り振られた時間に学校に出向き、先生と面談して子どもの成績や学校での様子について説明を受けるという、一種の家庭訪問の逆バージョンなのである。考えようによっては担任の教師と差しで話しのできる有難い機会なのではあるが、さりとてわざわざ学校までたかだか30分程度の面談のために出向かなくてはならないのは、大変七面倒臭い。こちとら一応仕事を持っている身だけに実によろしくない制度でもあるわけだ。通知表子どもがもらってくれば、とりあえずそれで用件は終了なのにといいう思いもあるにはある。
でもいちいちそのへんのことで目くじらたてるわけにもいかず、とりあえず制度は制度ということで行ってきたのである。まあ会社から学校までも自転車で5分程度なのでなんだかんだで1時間くらい抜けるだけですんでいるし、そのへんの融通はきかせることができる立場だしと、まあ軽く言い訳である。
担任からの説明では、子どもの成績は一応上位クラスだとか。まあ当たり前だろう、6年になってからはずっと塾とかにも行かせているし、子どももなんとなく自分自身がスポーツとか、ダンスとか音楽とかそういう方面で秀でていくのは難しいとなんとなくわかってしまっているみたいなのである。それでとりあえず勉強頑張る以外になしみたいな、ある種の諦観持ったみたいなのである。一応本人の夢は、勉強頑張って、良い学校に入って、将来はディズニーランドで働きたい、オリエンタルランドかディズニーの米国本社で働きたいという、なんとも阿呆みたな夢を抱いているようなのである。
とはいえ所詮、私の子である。さほどの期待はできない。学校のクラスではまあまあ良い方だとしても、塾の先生に聞くと娘のレベルは私立中学にお受験できるレベルには程遠いということである。まあこのまま中学でもきちんと勉強頑張っていければ、うまくすると偏差値60前後にいけるカモくらいのところなのだそうだ。やっぱり私の子だと思う。それでもとりあえず勉強する習慣をつけてもらえば、なんとか中の上くらいのところでいってくれればいいかなとだけ思っている。
他には生活態度とかでも担任の話では可もなし不可もなしというところのようだ。ただ親的には娘はけっこう引っ込み思案的タイプかなと思っていたのだが、けっこうがんがん自己主張しているのだとか。担任曰く「○○さんは負けてないですよ〜」。これは親的にはちょっと意外な子どもの一面かなとも思った。そういうことも判るという意味では個人面談というのもけっして忌み嫌うべきものではないかなとも思う。それでもやっぱり仕事抜け出していくのは、なんとなく職業モラル的にちょっと嫌ではあるのだが。