いいかげんにしろ”そのまんま東”

宮崎県知事、東国原英夫の増長ぶりはとめどなしである。国政転出を要請した自民党自民党ではある。が、総選挙への出馬の条件に総裁の椅子を出したり。芸人特有のシャレかと思いきや本人はしごく真面目を強調したり。いよいよ後援会主催のパーティでも出馬宣言した模様である。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090627-511207.html
「地方に財源と権限と人間を委譲する戦いをこれからする」というが、この男本当に政治のことがわかっているのか。万が一当選したとして、1年生議員になにができるというのか。衆院議員というのは、当選を重ね、党の序列を登りつめ、役人とつきあい、役人をどう動かすかの手練手管をじょじょに学び、大臣を歴任してようやく政策実現していくんじゃないのか。
自民党で何回も当選を重ねた政治家が地方の首長になり、その許認可権限に満足したなんて話もなかったか。死んだかっての埼玉県知事の土屋とかもそういうことを話していたような気がする。それを政治経験わずか2年半の新米首長がなにを言っているのか。
だいたいにおいて「マニフェストは7〜8割達成した。企業誘致は七十数社達成し、ここでやめても誘致は進む」というが本当にそうか。宮崎県の問題はタレント知事がわずか2年少し務めただけで改善されるようなレベルだったのか。違うだろう。
東国原の腹の中は多分簡単だ。知事としての力量が問われる前に辞めてしまう。政治家としての能力のなさはいずれ露見するだろうから。今なら国政転出の可能性も高いだろうから。まあそんなことだろう。
今回、総裁の椅子を条件に出したのも大博打ではあるが、自分を必要以上に高く売り込むための大風呂敷くらいのところだろうか。でも、この男、本当に政治家としてのセンスあるのだろうか。自分が自民党から出れば今の政権交代への流れを食い止められるとでも思っているだろうか。もし民主が勝ったら、そしてこの男が当選したら、一野党議員としてやっていくのか。それなら県知事として何期か務め上げることの方がはるかに政治家としてのキャリアを積むことができるはずなのである。
そういうことをいろいろ考えていると、なんていうのだろう、結局こいつのやっていることは所謂一つの売名行為でしかないような気もする。出自がタレントだもの、売名が総てということか。でもね税金を使う立場なんだから。だいたい地方に権限を委譲するための戦いとかいうなら、最初から国政目指すべきだったんだよ。たまたま瓢箪からコマで県知事になれたんだ。それを足がかりにマスコミの注目度が高いうちに国政転出はあまりにもひどい。ふざけている。仮にも選挙を通じて知事になったんだ。任期は満了しなくちゃ駄目だよ。
この東国原、いやもとの芸名のまま「そのまんま東」で十分だよ。もともとその名で立候補したんだから。でもってこいつの増長ぶりにお灸を誰かすえてくれないだろうか。いっそのこと師匠のビートたけしに思い切り頭でも張ってもらったほうがいいと思う。