子どもの修学旅行

早いものである。娘も小6で修学旅行なのである。いやはや親の私も年とるわけである。人の子の成長は早いとは良く言う話である。たまにしか会わない、あるいは一度くらいしか会っていないから、ある日「いや〜、うちの子も今年は高校受験で」みたいな話を聞かされると、「え〜、この前よちよち歩きしてただろうに」てな感想を述べたりとか。
でも人の子でなくても本当に子どもの成長は早いものなのである。てな当たり前、あまりにも当たり前の感想の一つも言いたくもなるのである。
旅行の行き先は言わずと知れた日光である。40年以上前に私も小学生の修学旅行で行った日光である。おそらく首都圏の小学生の9割方が連綿と行く年歳月を重ねつつ修学旅行で日光に行くのだろう。お笑いのラーメンズが「人口の半分が修学旅行生。残りの半分が去る軍団」と評した栃木県である。「蛇口ひねれば鬼怒川温泉」と語った日光である。やっぱり日光なんだよな〜と、およそ意味もなく妙に納得してしまうのだる。
修学旅行の支度はかなり早めにしてあげた。それこそ修学旅行に行くときのための洋服は一ヶ月近く前にわざわざ上福岡のイトーヨーカ堂に行って買った。さらに先々週、先週と週末には近所のユニクロだのふじみ野のサティなどまで行き、やれ修学旅行用の靴下だの修学旅行用のパンツだの、なんかわけのわからんものまで買った。とにかく総てが新調である。このへんは子どもよりも変に親が盛り上がっている。
そして日曜日には持ち物をすべてチェックした。衣類等は全部ジブロックに入れて中がわかるようにした。リュックは去年の林間学校用に買ったもの。これがけっこうでっかくて、娘は別のボストンバッグがいいとごねていたのだが、わざわざ林間学校のために8000円くらいかけてネットで購入したのである。どうせ中学入ったら使わなくなることは目に見えているのである。是が非でも使わせなくてはとほぼ強制的にこのリュックを使わなければ修学旅行には行かせないぞとおどした。娘ほぼ観念しつつも友達に聞いてみると数人にメールした模様。どの返事も去年林間学校で使ったリュックというものだった。
そうなのである。どこの家でも多分同じなのである。5年生の林間学校でやや大き目のリュックを新規で購入しているのである。そして6年の修学旅行まではこれを使って。兄弟がいれば使い回しをしてみたいな感覚だろうか。一人っ子は効率が悪いものだ。
今日は4時起きである。学校の集合時間が6時40分である。誰だよこんなに早くに集合決めた奴。責任者でてこいという感じである。娘は友だちと待ち合わせして学校へ行くので5時45分には家を出たいという。学校に一番乗りしたいというのだ。おいおい、朝食とお弁当作るのだ〜れ。
とりあえず昨日のうちにけっこう弁当の用意をしておいたよ。会議が8時近くまであり、その後に少し飲み会とかもあったから帰宅したのは10時くらいか。それから弁当の下ごしらえ。娘が大好きなスパムお握り作成のため、事前にスパムを炒めておいたり、ウィンナーをたこさん仕様に切っておいたり、デザートのぶどうを洗ったり。
今日はとにかく4時に起きた。で、オムレツ作って、ほうれん草のバター・ベーコンソテー、ウィンター炒め、冷凍肉団子をチンして。とにかく4〜5品を紙製の弁当箱に詰めていく。学校から弁当は捨てられる容器に入れてと事前に指示もあり、それらしいものを日曜日だかに買っておいた。それから炊きたてごはんでお握りをやや俵状にしてスパムを載せてのりで巻く。それほど容器には入らないから、大皿2枚にお握りとオカズがてんこ盛りになっていく。子どもの弁当作りっていうのはどうしてこう効率が悪いのだろう。とにかく品数作らなくていけないし、弁当箱に入れられるのは少しづつだから、もう残って残って。結局それが家族の朝飯になって、それでもかなりの量が残ってそのまま夕飯のオカズにもなっていくわけだ。
まあしょうがないね。めったにないイベントなんだから。そういや今月は月末にも全校遠足とかがあって、またまた弁当作らなくていけないようだけど。もうこういうイベントを月になんども企画するのはやめてもらいたいとは思うよ。働く親はけっこうハードなんだからね。
娘は5時に起こし、朝食もとらせて40分頃にはすべて完了。娘リュックが思いというので、大甘モードな親は友だちとの待ち合わせ場所まで車で送っていくことに。寝ぼけていたわけでもないので、駐車場から車出すときにブロック塀に車の左脇をガリガリとさせてしまう。ゲゲ、これは確実に10万コースか。ガックリしつつもしょうがない、とにかく娘を近所のコンビニまで送っていき家に戻ったのが6時ジャストくらいか。妻も起き出してきたので、二人でリッチな朝食をとる。
ここ数ヶ月ずっとバナナ1〜2本の朝食できているのに、今日はスパムおにぎり二個食べて、オムレツやら肉団子やらとやけに高カロリーの朝食をとる。それでもかなり時間が余ってしまったので、洗濯物をほしたりと家事しまくってからもう一回寝床に入ってしまった。でも、やっぱりいろいろ気がせいていたのだろうね、本日はプラゴミの日だったのに出すのをすっかり忘れてしまった。
まあ、とりあえずは娘の修学旅行が楽しき思い出になることを祈る。