面接をする

忙しいのにはもう一つ理由がある。会社では一名新入社員を採用することに決めた。別に現在の雇用不安、派遣切に意義申し立てをすべく、企業の社会的責任を果たすため積極的に雇用を進めていくための一環である・・・・・わけもなく。ただ単に1名欠員がでたのね。
先月いっぱいで1名比較的若い契約社員が自己都合で辞めることになった。そこにもってきて5月に1名定年退職者が出る。小さな小さな会社なんだが、現在20代の社員が1人もいない。最も若い人でもつい何ヶ月前に30超えしてしまった。そこで厳しい情勢ではあるけど、徐々に年齢構成変えていかざるを得ないしということで、1名採用に踏み切ったわけ。
そうなるとうちのような小さな会社の1名枠にもずいぶんと応募がある。今週はそれこそ1日平均5名づつの面接を行っている。いちおう現場の責任者3名で面接を行うので必ず顔出して面接官みたいなことをやる。それぞれの応募者の事情等も履歴書とわずかな時間の面接でもわかってくる。本当に不景気なんだなと実感する。
これまでにも採用面接は何度も行ってきている。以前に勤めていた会社を含めると100人近い方の採用面接を行っているかもしれない。でもね、わずかな時間でその人の人となりなどわかるわけもないのだし、結局はある種の第一印象みたいなものだけで判断していくことになる。でも実はなにもわかりゃしないのだよ。
人が人を判断して選別していく。当然上から目線で対応する。そういう自分が時々本当に嫌になる。だからこういう採用面接とかがあるとなんか気分が嫌になるというか、落ち込むというか、なんとも言いがたい内向的なむかつき感みたいなものに襲われる。いい加減慣れろよ、いい年なんだからと思う部分もあるにはある。落とした人との接点などはほとんどないに等しい。履歴書返してはいそれでお仕舞い。もっとタフになって、事務的にやらなくてはとは思う。
でもね履歴書一つとっても、妻帯者で子どもがいるとかそういうのを目にすると、なんつうか身につまされる部分もある。出来れば若い単身者みたいなことを会社的には考えているから、アラサーティーの既婚者なんていうのは、落とさざるを得なくなる。小さく「まだ若いんだから、頑張れよ」みたいにぶつぶつ呟く五十路のオヤジなのである。
しかし今週はほぼ1日5名ペースの面接こなしたので通常業務がほとんど出来ない。おまけに来週にさらに大きな業務的イベントが控えているのでその準備もしなくてはいかんし。なんか久々尻に火がついてきた感じがする。