大塚国際美術館

昨年の5月に訪れて以来である。前回感動した場所である。
大塚国際美術館 - トムジィの日常雑記
西洋絵画を陶板複製画にして展示してある美術館である。スケールが大きいが基本レプリカである。オリジナルの権威を有難がらず、ひれ伏すことなく美術品の美しさ、偉大さをリラックスして鑑賞できる。著名な大家の芸術作品が体系だって展示してある。ピカソの「ゲルニカ」とポロックの「秋のリズム」が同じフロアに陳列されている。
印象派もマネ、モネ、ルノアールが並列されている。まさに原寸で楽しむ美術書、西洋絵画史が一望できる場所なのである。オリジナルが日々劣化していく。オリジナル原画は復元修復によってなんとかその生を長らえているだけだ。とはいえそれも限界がある。しかし複製画は永遠にその美を残し得ることができる。陶板複製画の利点だ。
我々は偉大な芸術家の作品をたいていの場合、美術書による写真によって鑑賞している。写真もまた複製芸術である。それに対してここにくれば原寸でオリジナルに匹敵する感動が得られるのである。やや言いすぎ、誇張があるかもしれない。ルーブル、オルセー、ウフィーツィに行くことが出来れば素晴らしい原画に触れることができるのかもしれない。でもそれでさえすでに劣化と修復を繰り返されたもの、修復画でしかないのかもしれないのだ。
まあいいではないか、ちょっと四国にやってくれば歩いて西洋絵画史を体感できるのだ。たぶん私はこれからも何度もここを訪れると思う。完全にリピーターになるだろう。1日ゆったりと芸術に触れて過ごすことができるのだから。おまけに気軽に記念撮影とかもできてしまう。楽しいことではないかと、そう思うのだけど。
たぶん一日この部屋にいても飽きが来ないだろうと思うシスティーナ礼拝堂である。

娘が大のお気に入りの・スクロヴェーニ礼拝堂。

11月に上野でもお目にかかれなかったフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」。