人生の扉

竹内まりやが去年だか一昨年だかにリリースした名曲である。50代にさしかかった彼女が自らの心境を吐露しつつ、同時に同世代に対しての応援歌としてつくりあげた曲なんだろうと思う。最近この曲をしみじみと聴き、なんとなく一緒に口ずさむことが多いのだ。
竹内まりやは1955年生まれ。ほぼ同世代である。おそらく年齢1コ上、学年2コ上みたいな感じだろうか。その彼女が自らの来た道を振り返り、それを思い切り肯定した歌。たぶんそんな感じだろうか。
山下達郎は彼女のベスト盤「Expression」のブックレットの中で竹内まりやの曲を評して「ポップ・カルチャーの本質はつまるところ生きることの肯定だ」と語っている。まさしくそのとおりなのだろう。彼女の人生に対する前向きな姿勢、そういうものの集大成がこの歌詞なんだろう。
たぶんこれからもずっとこの曲を愛し、口ずさむのだろうなと思う。この曲にあるような素敵な人生を送ってきたわけでもないし、すてきな老後があるわけでもない。でもトホホな心境の時などは特にこの歌を口ずさむことで、一時でも救済、そんな大袈裟なことではないけどなにか救われるような心持になるのだ。
著作権とかいろいろあるのだろうけど全文引用してしまおう。そしてまた小さな声で口ずさんでみよう。

<人生の扉>  竹内まりや

春が また 来るたび ひとつ 年を 重ね
目に映る 景色も 少しずつ 変わるよ
陽気に はしゃいでた 幼い日は 遠く
気がつけば 五十路を 越えた私がいる

信じられない 速さで 時は 過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな 小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ

I say it's fan to be 20
You say it's great to be 30
And they say it's lovely to be 40
But I feel it's nice to be 50

満開の桜や 色づく 山の紅葉を
この先 いったい何度 見ることになるだろう
ひとつ ひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとり ひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ

I say it's fan to be 60
You say it's alright to be 70
And say still good to be 80
But I'll maybe live over 90

君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ

I say it's sad to get weak
You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
But I still believe it's worth living
But I still believe it's worth living