子どもの運動会

今日は子どもの運動会だった。朝も早くから弁当作りにいそしむ。なんでもこの地の運動会では昼飯は家族で食べるというのだという。家族が来れない子どもはというと、ご近所さんの親御さんやお友だちと食べるようにという。家族や地域とのコミュニケーションを図る目的なんだろう。余計なことを。
以前のふじみ野では運動会の昼飯は当然弁当を作るには作るのだが、子どもたちは教室で担任と子どもたちで食べるということだった。やっぱり運動会に来れない親たちへの配慮ということらしい。まあ今どきこれが普通でしょう。土日とはいえ仕事してらっしゃる親御さんはたくさんいる。お母さんが専業ならお母さんだけでもいらっしゃればというが、今どき不景気でお母さんが仕事をしている、土日もパートででているなんて普通にあるだろう。それ以前に共稼ぎ家庭も普通に増えている。男女同権の世の中だ。さらにや今どきはシングルマザーで主たる働き手になっているなんてのも当たり前だ。
こういうご時勢に運動会、家族でピクニック気分で校庭で子どもたちと一緒に食事をするというのは、いささか旧態依然というか、古めかしい考え方じゃないのか。おまけにである、プログラムをみると昼食時間なんて40分程度しかないのである。
さらにだ、運動会とかがあると振り替えで翌週の月曜は学校休み。さらにその翌日も弁当デイとかで子どもに弁当を持たせることになっている。このへんはなんだ、日教組の陰謀かと、中山成彬議員ならずともぶつぶつ言いたくもなるぞ。運動会は家族で食事をというのは、きわめて古い保守思想、家族団欒思想みたいなものからくるのだろうか、それに土曜日運動会、休日出勤だから月曜振替休日という日教組的な部分の複合合わせ技か。こういうのが働く親の人権を侵していることに、いい加減気づけよ。
朝は6時前に起きました。家族三人分のおにぎり作るので、三合飯をセットしておきました。冷凍モノばかりでは子どもが可哀想だと思い、手作りの鳥の唐揚作りました。ホウレンソウとベーコンのバター和えを作りました。卵焼きを作りました。後2品くらいはと、ウインナをゆでて、最後に冷凍モノのシューマイとかも入れました。おにぎりはおにぎり山をまぜたのと、コンブのものを作りました。最後にデザートにと柿をむいてタッパに入れ、バナナも2本。それらを30Lの保冷バッグに入れて完了。
娘はいつもより早くに学校へ行くというので、早めに朝飯食べさせて送り出しました。とここまでの工程をこなしつつ、運動会なんて世の中からなくなってしまえばいいのにと呪いの言葉をぶつぶつぶつぶつつぶやいておりましたな。
 娘は9時からの徒競走に出場するのだが、妻と二人で出かけるのでなんだかんだで10時過ぎに学校へ向かった。車椅子を使うので事前に駐車場の許可も得ていたし、まあいろいろだんどりとかも考えて、このくらいの時間でいいかなと思った。
天気はとても良かった。日差しはけっこうきつかったけど、ひとたび日陰に入るとけっこう涼しいくらい。こういうのが本当の運動会日和というのかな。まあ良かったんじゃないの。
そういうえばここ何日か娘は10時前には就寝するという模範生ぶり。連絡帳にも宿題として体調を整えるようにあったみたいで、それを律儀に守っている。運動会楽しみかと聞くと、即座に「うん」と答える。とくにリレーの選手とかでもないのに、自分の属する黄色組が絶対優勝すると意気込みのほどを語ってくれたりもする。なんか心の底から運動会楽しみにしているみたい。物心ついたころからどちらかというと斜にかまえて白けていた自分の子ども時代とは大違いなのである。
夕刻から私は医者へ行ったり、一人で飲みにいったりもしたので、あまり運動会のことを子どもと話したりはしていない。でも寝る前に一人寝床の中で、もうすでに眠っている階上の子どもに小さく呼びかけてみた。「良かったな良い天気に恵まれた運動会で。そして黄色組が優勝して」。