ポール・ニューマン死去

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俳優半世紀ポール・ニューマン氏死去 - シネマニュース : nikkansports.com
ポール・ニューマン - Wikipedia
いつか彼の訃報に接することになるだろうとは思ってはいた。昨年、俳優を引退したとか、ガンで闘病中だというニュースもなんとなく耳に入ってきていたから。でもこうして改めて彼が死んでしまったといわれると、とてつもないくらいの喪失感が襲ってくる。もうあの気さくな笑顔に接することができなくなるだからね。
とはいえハリウッドのトップスターであり、ナイスガイであった彼の雄姿はいつでもDVDで観かえすことができる。銀幕を飾ったスターのすべては永遠に保存されているから。そう、そんなことでも思わなければ、こうして愛したスターが消え去ってしまったことの悲しみを、いくらかでも低減させることもできないだろうし。
中年以降の渋い、いぶし銀のような演技も好きだったけれど、彼の真骨頂はやはりもっと若い頃だったかな。「傷だらけの栄光」や「熱いトタン屋根の猫」あたりの彼は、ギラギラしていたし、小生意気な部分あり、なににもまして勢いがあったな。本人は嫌がっていたらしいが、当時の彼はまさしく第二のマーロン・ブランドだったのかもしれない。ただしマーロン・ブランドのように陰にこもるような部分がなく、もっと陽性なキャラクターだった。
この時代で最も好きな「動く標的」のリュー・アーチャーならぬルー・ハーパーだな。小粋な雰囲気もある新らしいタイプの探偵だった。映画としてはいろいろ粗さも目立つ映画だったけど、それ以上にポール・ニューマンがよかった。
そしてやっぱり一番の代表作は「明日に向かって撃て」のブッチ・キャシディだろう。キャサリン・ロスを乗せて自転車をこぎだす美しいシーンは絶対に忘れないだろうな。
いろんなことを書きたいけれどもう遅いから、これでやめる。
さようなら、ポール。さよならブッチ。