中山国交相辞任

http://mainichi.jp/select/today/news/20080929k0000m010068000c.html
正直に感想を述べよう。中山成彬という政治家、町村派の幹部で森元首相の側近だという話だけれど、実は小沢民主党が放っていた刺客、スパイだったんじゃないの。この絶妙なタイミングでの放言、失言の連発。せっかく麻生新内閣で若干とはいえ支持率もアップした。さあこの微増した支持率が下がらないうちになんとか解散総選挙を迎えようという算段が見事に崩れていくではないか。
これは敵に塩とかそういうレベルの問題じゃない。ここまで完璧に利敵行為ができるのはまさしく小沢の息がかかっているんじゃないのと思いたくもなるな。それにしてもこの中山という政治家、今どきまだこんな政治家がいるのかと思いたくなるくらい、時代がかかったというか、時代遅れな政治家だな。紋切り型の日教組批判は単なるタカ派以前の問題だよ。今どき日教組をこれだけ目の敵にする保守政治家いたのかという思いがある。組織率の低下も含め、現在の日教組にどれだけの影響力があるのだろう。
今の教育の問題はもっと複合的に要因が重なりあっている。そこには文部科学省の続けてきた教育政策、それはイコールで歴代自民党内閣が進めてきた政策に起因することが大きいのだろうとも思う。それが縦糸だとすれば、もちろん横糸の一つに日教組の問題もあったかもしれない。さらにいえば社会の構造的な変化とか様々な要因もある。それらをすべて捨象して、社会的な問題はぜんぶ日教組に起因するかのようなデモゴーグを続ける、それが中山センセイの今回の発言の総てですな。これが彼の持論であり、国交省の大臣となったのに管轄外の教育問題に言及し続ける。結局彼にはこれしかないのだろうね〜。
総理大臣が二度も続けて政権を放り投げるようにして辞任する。そのうえで新たに構成された新内閣にあって選ばれた大臣がこんなレベルなのである。これはもう自民党には人材も払拭しつくしたということでもあるんじゃないのか。
まあそういうイメージを自民党に対して改めてもたざるを得ないというのが、今回の中山問題でしょう。やっぱり中山センセイは小沢民主党の刺客だったんじゃない。長く潜入させといて、ここぞという時に時限爆弾のように暴発させる。もしも、もしもの話だよ、民主党政権ができてから、その後に自民党が分裂するようなことがあった時、いつの間にか中山センセイ、民主党に移ってたりしたら笑えますね。とはいえ、これ全部冗談ですから。