北海道旅行のこと

もう一週間が過ぎてしまった。「楽しいことはあっという間に過ぎてしまうね」とは妻の弁である。私的にはそれほどというか、劇的に楽しかったということではないけど、とりあえず一週間おさんどんもせず、仕事のもろもろからも逃れてたわけで、まあまあよいサマーホリデーでしたかな。
とはいえ帰ってきてすぐに6日分の洗濯にとりかかり、洗濯機4回もまわしました。おまけに天気もあまりよくなかったので、家の近所にあるコインランドリーなんかに行ってドラム式の乾燥機使ったりもしました。コインランドリーにいくのって、20代の頃以来のことだからそれこそ30年ぶりということになる。当時の乾燥機はそれこそ1時間くらい回しても生渇きだったりもしたのだが、最近のものは高性能になっているのね。100円1回で8分。これで3回連続で300円24分間回すとだいたい乾いてしまうわけ。30年の間の技術革新に少しだけ感動したりした。
日常に復帰するとだな、仕事自体はけっこう暇こいてはいるのだけど、普通に9時5時していても、家に帰って家事したりもあるので、まあ時間がない。ここ一週間もほとんどPCの前に座ることないまま過ごしていましたから。普通に帰宅しても夕食作ったり、洗濯物とりこんでたたんだりとかしているとすぐに11時くらいになってしまうものな。
そういえば先週はあんまり夜遅くまで起きているということもなく、たいてい1時前には寝ていたような気もするな。あんまり無理きかないお年頃になってきたということなんだろう。いっそのこと10時頃に寝て朝4時頃起床する、それで朝の数時間をマイ時間として活用するみたいな、ある種の年寄りモードに移行したほうがよいのではないかと思うこともあるにはある。しかしかれこれ40年間ずっと続けてきた基本夜型モードの生活パターンを変えられるのかどうか。虎の皮は洗っても落ちないような気もするけど。
脱線したけど北海道のことだよ。とりあえず写真も300枚以上撮ったし、まあまああちこち行ったりもしたので、しばらくの間はそれこそ追憶の北海道みたいな感じで適当に時間をかけて、まあなんつうか折にふれ思い出すままに書いたりできればいいかなとも思う。
今回、夏休みに北海道旅行を思い立ったのはなぜかというと、たぶん我が家の財政的にいうとおそらく今年がある部分そこそこ余裕がある時期だろうから。まあ早い話が妻の失業保険が今年いっぱいは給付される。それでお盆休みを少しリッチに連泊しての旅行でもしてみようかと思った。じゃあ海外でもという案もなくはないのだが、いきなり車椅子海外旅行はちょっとな〜と引いてしまう。で、国内旅行で北海道なんかどうみたいな感じで浮上してきた。
私も北海道はかれこれ25年くらい前に一泊二日の出張で行っただけ。お得意さんの事務所と夜のすすき野以外一切知らないのである。そういえばあの出張の時は確か酔っ払ってホテルから東京の彼女に長電話して、宿代よりも電話代のほうが高かったというなんか最低の記憶がある。電話代は落とすに落とせず泣く泣く自腹切ったんだよな。その時の彼女、名前も顔も思い浮かばないが、1万を越す電話代のことだけはなぜかずっと憶えている。
 まだ脱線したけど、ようは私も北海道はほとんど初めてみたいなもの。妻もまったく初めて。娘も当然そう。まあ思い立ったら吉日じゃないけど、勢いで行ってみるかということになった。しかし基本移動は車椅子の妻を連れてである。どうやって行く。飛行機、道内はレンタカーか。宿のバリアフリーとかは。いざ行くとなると不安というか、けっこうハードル高くないかと、次第にモチベーションが下がってきた。で、ネットで「北海道」「バリアフリー」「車椅子」とかでぐぐってみた。それでヒットしたのが以下のサイトである。

 車椅子のご主人と介護されている奥さんの北海道旅行記である。これがけっこう参考になった。そうかフェリーという手があるのかと思った。実際北海道を観光するとなると足は車が当然必要になる。普通はレンタカーということになるのだろうが、車椅子と家族三人の5〜6日分の荷物とかを考えれば自前の車で回れたほうがいい。となるとフェリーはなかなか良い選択肢となる。体の不自由な妻と小学生の娘を連れての旅行となるのだからあまり無理はできないし、出来れば余裕を持った移動がしたい。そうなるとこのサイトにもあったように、多少割高でもフェリーで個室というのは楽そうだ。身障者割引等があってもけっこう金額がはずむけれど、車の運転もなくのんびり船の旅を楽しみつつ移動ができるというのはとてもベターな方法に思えた。
それで早速、フェリー会社のサイトやフェリー情報が得られる以下のようなサイトを調べてみた。
http://www.snf.co.jp/index2.html
商船三井フェリー
http://homepage2.nifty.com/capt-wan/index.htm
ただし北海道への旅行の場合基本は空路だ。青函トンネルは電車だけだから、車となるとフェリーでということになる。関東からだと大洗から苫小牧に定期便を出している商船三井か新潟から小樽への新日本海フェリーのどちらかだ。後は仙台、あるいは青森からの青函連絡船のいずれかになる。それだけ限られた選択しになるため、お盆の時期はフェリーの切符を入手するのが半端じゃなく難しいということだ。
北海道旅行の話をしたらすぐにノリノリになって、頭の中が北海道一色になってしまった妻には、お盆の時期のフェリーの予約が難しいこと、もし幸運にも切符取れたら旅行実行しようとということにした。そのうえで第一本命は、夏は海が穏やかな日本海ということで、新日本海フェリー。二番手が大洗からの商船三井ということにした。いずれも予約は一ヶ月前からなので6月の10日過ぎが勝負ということになった。
いざ6月11日、朝9時に私も会社から少しかけてみた。しかしいっさい繋がらない。妻も自宅から何度もトライしたけど駄目。ようやく繋がってもすべて予約いっぱいということで、ハイ北海道旅行企画終了。しかし妻は執念で毎日9時過ぎに電話をかけ続けて、ついにキャンセルが出たのだろう11日と往路と15日の復路の予約に成功した。11日が特等、15日はさらにワンランク上の特等Aだ。
そういうわけで妻のお出かけ志向とその執念がこの旅行を遂行させたわけで、その事実に引きずられるようにして私と娘も北海道旅行企画を現実化させていったわけなのです。