福田内閣が改造された。その直後、各紙による世論調査で内閣支持率が発表されたのだが、これがマチマチなのである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080804/plc0808041842012-n1.htm
改造内閣支持率バラバラ マスコミ世論調査信用できるのか: J-CAST ニュース
読売 41.3% 日経 38.0% 共同通信31.5% サンケイ29.3% 毎日 25.0% 朝日 24.0%
日経はテレビ東京と共同で、サンケイはFNNと共同に行ったという。その他テレビ局ではJNNが35.4%という。しかしここまで支持率がバラバラだとマスコミの世論調査自体の信頼感が薄れてくるような気もするな。なんとなくだが、各紙の自民党内閣、福田内閣への温度差が見え隠れするような気さえする。
自民党への近さということでいえば、サンケイが一番手になってもおかしくないだろうに、4番手につけているのである。保守本流を標榜するフジサンケイグループは自民党と民主党を両天秤にでもかけているのだろうか。
それにしても読売新聞の大盤振る舞いはなんだ。そして朝日、毎日の横ばい状態との格差はいったどういうことなのだろうか。本当に信憑性に欠く数字だと思う。世論調査という科学的手法、公平性の建前の中で、実は相当な数字のロジック、調整を行っているのがミエミエのような気もする。マンマそれがマスコミ各社の現内閣への距離ということにもなるのだろう。
客観的な調査とか公平中立みたいなタテマエで恣意的な世論を形成しようとする、ようはそういうことなのだろう。もういい加減こういうエセ公平主義みたいなのは止めたらどうだろうか。アメリカのマスコミのようにその時、その時の政局で、例えば大統領選挙の度に、打ち出す政策や人物によって共和党、民主党への支持を明確にするという方法が取り入れたらいいのではないかと思う。旗色鮮明に論説を展開することによって政党とは別の意味での各紙の支持=購読に繋がるのではないかと思うのだ。
今のような不偏不党の建前とりつつ、実はみたいなやりかたが一番あかんと思うのだがどうだろうか。