ロシアVSオランダ

ほぼ貫徹してユーロの試合を観た。久々だなレベルの高いサッカーゲーム、しかもガチンコ勝負ってやつを観たのは。
前評判は予選で9点もとっているオランダが断然上だったのだけど、ロシアがすべての点で勝っていた感じかな。個々の選手の運動量も凄かったし。遠めからのシュートがことごとく枠とらえていた。あれはセンターバックの8番の選手だったっけ。なんかロベカルみたいなキャノン砲だった。
そして何よりもあの10番、アルシャビン。キレまくっていたな。特に延長後半、一人でハーフライン付近がドリブルで持ち込んできっちりファンデルサールの頭越しのセンタリングあげたプレー。またあれをきっちつめて決めたトルビンスキーも凄いけど。アルシャビンのセンタリングまでの一連のプレーは凄かったよ。トップスピードで相手バックかわして最後にあのセンタリングだもん。そしてその4分後にはダメ押しの股抜きゴール。スローイングのボールをワンフェークでスルーしてフリーになる動き、タレントですよ。
ロシアのマラドーナと呼ばれていたという話もあるらしいけど、この試合のキレ方とか見るとうなずけますね。右でも左でも正確なボールが蹴れる。緩急のアクセントをつけたドリブル、何よりもプレーが早い。年齢的には27歳とかで、ほぼ完成品という感じですな。ロシア国内でプレーしているので、知られていなかったみたいなのだが、この選手たぶんユーロの後はプレミアかリーガあたりに移籍するんじゃないのかな。
イメージ的には同じロシアということでいえば、カンチェルスキスあたりとダブルのかな。いやそれよりもブロヒンみたいな感じか。とにかくオランダは後半以降、特に延長戦になってからはアルシャビン一人にやられたっていう感じだった。
しかしだ、オランダは優勝候補の筆頭だった割には、しょぼかったな。選手もどことなく萎縮した感じがしたし、監督ファンバステンもビビっていたような感じだ。後半17分のエンヘラールアフェライの交代、なぜロッベンをつかわなかったのか、これはずっと言われ続けるんだろうな。
後半0-1で負けているあたりからも、とにかく中央、中央ばかり攻め続けた。ロシアも中央はガチガチに守っているから攻めがつながらない。それで焦って
ロングシュート。スナイデルが同じような距離から同じようなシュート打ちまくっていたけど、枠飛ばないから全然点入りそうな予感もないのよね。もっとサイド攻めればよかったんだけど、そういう采配がないんだよな。スナイデルも後半から投入されたファンペルシアフェライも中に切れ込むタイプ、そうみんなトップ下タイプみたいな感じだったから。
それを思うとやっぱりなぜロッベン使わなかったのかと思うよな。よっぽどコンディションに問題があったのか。でも多少そうでも使うべき選手でしょロッベンは。本当なら後半最初からファンペルシロッベンを同時に投入して、出来れば二人をサイドに張らせるみたいな攻め方すれば、ロシアのサイドバックはまず攻めあがれなかっただろうし、後半からガンガンと攻め立てたロシアの二人目、三人目の追い越す動きを封じることができたんじゃないのかななどと、まあ素人の考えだけど。
またもし守備重視だったら、アルシャビンに一人つけるっていうのもありだったんじゃないかとも思う。ガットゥーゾみたいなのつけて、密着マークで潰すみたいなのもありだったんじゃないのかなとも。
この勝利でヒディングの格はまた一つあがるんだろうな。とにかく采配、交代選手の活躍、もうドンピシャだったから。
今夜はイタリアとスペインか。予選リーグのコンディションでは圧倒的にスペインなんだけど、イタリアはやっぱりイタリアだからな。楽しみな一戦ですね。