PERFUMEを絶賛する

GAME
Perfume - Wikipedia
サンボ・マスターまでは許せる。しかしいくらなんでもこれはないだろうと心の声がする。テクノ・ポップ・アイドルである。可愛らしいお嬢さん三人組のユニットである。五十路でアイドルでは、エロジジイそのものではないか。
しかし曲がけっこうクセになるのである。ここのところ、車の中では娘のハンナ・モンタナか「GAME」がひたすらかかっている。自室でもマーヴィン・ゲイカーティス・メイフィールド、そしてPERFUMEである。もう繰り返しかけている。「Stubborn Kind Of Fellow」「What's Going On」「Mercy, Mercy Me」「Move On Up」「ポリリズム」「Baby cruising Love」なんかを繰り返し聴いている。脈絡もなにもありゃしない。
いまやブレイク真っ最中のアイドル・ユニットPERFUME。なにがいいというと、とにかく曲である。そこそこに心地よく聞き流せる。テクノサウンドとしてはそれほど新しいものではない。誰かが語っていたことだが、けっこう懐かしい音なのである。テクノ、ユーロビート、クラブ系みたいなものをうまく取り込んでいる。けっこう良質なポップ・ミュージックという感じだろうか。
以前から時々かかるこの曲がけっこうひっかかっていた。たぶん例のエコCMあたりを流し聴きしていたのだろう。それで深夜のカウントダウンTVあたりで、そういうグループであると認識したのだろう。そんでもってネットでぐぐってみたり、YouTubeとかでPVを観てというお決まりの流れ。とどめにアルバムレンタルしてくるというパターンだ。
このグループの曲は一環してサウンド・プロデューサー中田ヤスタカが手がけている。そういう意味ではPERFUMEの音というよりも、まさしく中田ヤスタカの音楽なのである。ヴォーカル一つとってみてもヴォコーダー使ったりなどデジタル処理されている。肉声ではないのだ。だからライブとかでもまず100%口パクになるのではないかと思う。でも、だからとってPERFUMEの価値が損なわれるかというとそんなことはまったくないのだと思う。ダンス・パフォーマンスは機械じかけのようなぎこちない振り付けが多いが、それを一生懸命、しっかりとやっている。けっこう魅せる。
PERFUMEの曲けっこう気に入っている人は多いという。音楽好きにけっこう評判がいいという話も聞く。なんとなくうなずける。いや、自分もそうだからみたいな言い訳でなくそう思う。ブレイクのきっかけの一つとして木村カエラが自分のラジオでとりあげたとことは有名だけど、逆に木村カエラの音楽趣味のよさを証明しているエピソードともいえるのではとも思う。
しかしだ、日本のポップスでアルバム1枚通して聴けるものって意外と少ないのであるが、PERFUMEの「GAME」は飽きずに聴ける。最近ではほんと珍しいくらい、バックで流して心地よい音なのである。
PERFUMEを私が認知する過程で思ったのだが、このユニットはネットとくにYouTubeを積極的に利用している。実際、恐ろしいくらいに情報が氾濫している。以前であればPVはDVDを購入してもらうことが前提のため、YouTubeでアップしてもすぐに削除されていた。それに対してPERFUMEの映像ほとんどがアップされている。PV以外にもテレビ出演したものなどもすぐにアップされ、彼女たちのアイドルらしからぬ人間臭さや、天然、そういう魅力に接することができる。ネットをマーケティングの手段として積極的に利用、活用している。私と同様に多くの人々がテレビかなにかでチラ観、チラ聴した彼女たちの情報をネットでぐぐる。そしていろいろな情報を取得し、YouTubeで実際の彼女たちのパフォーマンスに触れ、魅了されていき、CDレンタルや購入に結びつく。そのようにしてネットを通じてファン層は増幅拡大していくと。まあそういう仕組みだな。
かってのように著作権を振りかざしての削除要請、削除、再アップのいたちごっことはまったく異なるベクトルだな。YouTubeでアップされる量が人気のバロメータにもなるわけなのだと、まあそういうことである。
しばらくのところ、このアルバム「GAME」は愛聴盤の位置を占めるかな。曲、アレンジ、歌詞、センス、どれをとってもかなりヨイところいっていると思う。それはそれとして、PERFUMEのメンバーのニックネームをそらで「のっち、かしゆかあ〜ちゃん」と言えちゃうのは・・・・・、やっぱりいい年して問題ではあると思う。
あと今閃いたのだが、「Baby cruising Love」はデジタル処理された山口百恵の「夢先案内人」ではないか。Aメロっていうのか、導入部けっこう似ているような気がする。まあ、どうでもいいことだけど。