コストコへ行ってみた

ものはためしとばかりに行ってみた。開店から一週間目、さらに隣接するアウトレットが10日にオープンしたばかりだ。周辺道路の渋滞、混雑、その他もろもろでたぶん入るまでに数時間、入っても人人人で大混乱だろうし、いくらなんでもオープンしてすぐというのは自殺行為だろうと思っていた。
たまたま思いつきで神奈川の津久井まで墓参りにいくことにしたのだが、行の圏央道で入間出口は2キロ手前くらいから渋滞。この状態はつまりETCでお先にみたいなレベルではないということだろう。おそらく圏央道出口に近接した16号が大渋滞で高速降りることができないということなんだろうと推測した。この時点では今日ここにいくなどとは思ってもいなかったから、追い越し車線で入間出口付近を通り過ぎる時には、「みんなアホだよな〜」くらいのことを考えていた。
津久井の墓へは1時半過ぎに着いた。家からざっと1時間半といったところ。以前はふじみ野から下道使って3時間くらいかかっていたのだが、圏央道が中央道と直結したおかげで時間は半分に短縮された。ハイウェイ万歳といったところか。おかげで久々の墓参りで、たっぷり墓の清掃とかもできた。
少しは子どもを遊ばせようと帰りにあいかわ公園に寄ったりもできた。
http://www.miyagase.or.jp/aikawa/parkguide.html
 ここは数年前にやはり墓参りの帰りに立ち寄ったところだ。ふわふわドームとかがあって子どもを遊ばせるにはもってこいの場所。おまけに入園料は無料。今回も墓参りだけだと子どもが可哀想かなとも思い寄ってみた。
前回来た時はまだ小学生にあがる前だったから、子どもはふわふわドームに夢中になったのだが、5年生になった今回は一瞥くれるだけでやろうともしない。どうしたと聞くと、ここのは大きくないからいいという。なんでも風の里のアフタースクールでなんども行った渋川スカイパークのふわふわドームはここよりも数段大きいのだとか。まあなんにせよ成長の証なんだろうか、もうこういう遊具に無邪気に遊ぶということもなくなるということだ。少しだけ淋しいような気分にもなる。
その後花の斜面を登り風の丘まで行く。車椅子を押しながら急な坂道を登るのは地獄的苦行である。風の丘のところまできてからは、妻は歩きたいというので周囲を少し歩かせた。それから冒険の森へ行く。ここにはアスレチックっぽい子ども向けの遊具が揃っているのだが、さすがにここでは娘も思い切り遊び始める。所詮、小学生である。5時でこの遊び場も閉まり、駐車場も6時で閉まるので5時半くらいまでには公園を出ることにした。
帰りもまた中央道から圏央道にという道のりだった。6時半くらいには入間近くまで来たので、いくらなんでもこの時間なら渋滞も解消されているだろうと思い、コストコ行ってみるかということになった。
入間の出口に入ると料金所の手前あたりで渋滞となった。もうそこからはのろのろどころかほとんど動かず状態になる。おいおいこの時間でもこれかよみたいな気分と、完全に読み間違えたなという悔やむ気分。ようやく16号に入って数百メートルでなんとかコストコの駐車場に入ったのは7時半過ぎ。夕刻の時間帯なのにきっちり1時間もかかってしまった。入間出口から500メートルというのが公式的な案内のなかにあったはずだから、まさしく時速500メートルというすごい世界なわけだ。
ようやく入ったコストコはというと、いささか拍子抜けした感じ。あんまり広いという印象がなかった。実をいうとイメージ的には東京ドームくらいの広さでホールセールやっているみたいなものを予想していたのだが。まあ天井も広く、そこにストック棚を設けパレット積みされた陳列はけっこう度肝を抜くものがあるのかもしれない。
だけど考えたら私の場合、この世界ってけっこう日常的だったりもするわけだ。ほとんど同規模の倉庫でストック棚に積み上げられたパレット単位の本みたいなものは身近な光景だったりもするのである。
そういうこともあるので、例えばストック棚とかみても、ここはやっぱり横向きフォーク使っているのかな、通路もそこそこ広いから普通のリーチでもOKなのかな、などとわけのわからんことを考えていたりもした。

閉店は8時か8時半くらいだから、今回は時間もないし本当に様子伺いのはずだったのだが、一応店員に聞いてみると8時に入場をストップするが、中にいるお客様はゆっくりお買い物ができますという。それでいちおう8時半くらいまではOKだろうと思いいざ買い物という段になると、やっぱり全体に漂うこ〜いアメリカ的な香りにだんだん酔っ払っていくのだね。だんだんとハイになっていく。すぐに缶入りのマカデミア・ナッツに手を伸ばし、お次はハーシーのキスチョコ、1.7Kgに。やっぱりハーシーなわけだよ、横浜生まれは。なんたって進駐軍だろう、ギブミー・チョコだろうって、お前幾つだみたいな、一人でつっこみいれてみる。
さすがに食べ物はみんな量が多いので、ちょっと躊躇するものばかりだ。アメちゃん、これじゃ太るの当たり前だろうなどとも思う。大家族だと助かるだろうけど、家族三人の我が家がコストコで食品買い捲ったら、捨てるもの続出だろうとも思った。とはいえ、セルロイド容器に入ったどでかいティラミス・ケーキにはけっこうそそられるものがあった。こんなの一人で抱えて食った日にはそくメタボだよなと思いつつ、けっこう明確な欲望を覚えたものだね。「ううっ、抱えて食いたい」みたいな。
あと一角になぜか本を置いてあったのだが、たいていは洋書系の絵本とかなんだけれど、一番目立つ前列コーナーにはなぜか『広辞苑』なんかも置いてある。再販品だから値引きもないし、なにが悲しゅうてコストコにまで来て『広辞苑』買わなくてはならないのだろうと思った。一日定点観測してどんなやつが買うのかみてみたい衝動にさえかられる。いや〜1冊も売れないのではとも思う。しかしどこの取次から仕入れたんだろうなどと漠然と想像した。

 結局9時少し前に買い物切り上げたのだが、気がつけば娘に押させたカートにはそこそこの品物が載っている。会計を済ませると15000円近くになる。スティチの抱き枕とかなんだかよくわからないがらくたの類が半分以上を占めていた。
あと気がついたことだけど、酒のコーナーで売られているバーボンが、ジャック・ダニエルだけだった。おいおいアメリカなんだろう、せめてアーリーやターキーをケース売りするくらいおけよといいたくなる。安けりゃ少し買おうかと思ったのだが、ジャック・ダニエルの値段はやまやとかと同じか少し高めだったかな。
とはいえなかなかに楽しい1時間半であったことは多分間違いはないのだと思う。