妻一人で新宿へ行く

妻がまたまた友人と飲む約束をした。今度は新宿へ行くという。前回渋谷へ行ったのが12月の初旬のことだったから二ヶ月半ぶりくらいになる。
待ち合わせした相手は前回同様の二人で、彼女たちとは以前同じ会社に勤めていた同僚同士なのだ。ちなみにその時の彼女たちの直属の上司が私だったりもするのだが。
まあ会社の頃から毎週三人でよく飲みに行っていたし、結婚して退職したり別の会社に転職したりと離れ離れになってもけっこうまめに会っている友だち同士だ。妻が病気になってからも妻が連絡するようになると、割と普通につきあってくれる。友だちっていいものじゃないかなどとも思う。
前回の渋谷の時のこともあったので、それほど心配してはいなかったけれど、とはいえやっぱり一種一級の障害者なのである。酒も入ることだし、階段踏み外して転落とかなければいいがとか、駅のホームで転落とかそういう最悪なことがなければいいとか気にかけてはいた。ホームで何気に誰かと接触したりしてバランス崩したりしたら、まず確実に転倒する。それがホームの端っこあたりだったら、そんなことを想像するとそれこそ身の毛がよだつみたいな感じだ。
あんまり電話しないでと釘さして出かけていったので、電話でいつ帰るみたいなのはしなかった。それでも11時を少し回った頃にメールを入れるとすぐに返事が返ってきた。11時12分池袋発の電車に乗るというものだった。そうなると若葉に着くのはおそらく12時ちょい過ぎくらいだろうと思い、その頃に車を駅に向けた。駅のロータリーにはお迎えにきたという感じの車が5台くらい止まっていた。電車が来て少ない降りる客が階段を下りてきた。若い娘さんたちがお迎えの車に乗り込んでいってしまう。それから10分近く待ったが妻は降りてくる様子がない。池袋11時12分発だとこの電車のはずと思い電話をすると改札の脇にあるトイレに行ったという返事。それから数分してようやっとエレベーターを降りてくる妻。前回同様とてもしっかりしている。「別に迎えに来なくてもよかったのに」と言いながらも、「でもありがとう」。
まあたまにこうやって都内に出て友達とくっちゃべってくるのもいいことなんだろうと思う。ただしくれぐれも事故に注意という留意がつくのだけれど。