オシム脳梗塞で倒れる

日刊スポーツより
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/p-sc-tp2-20071118-284478.html
こんなニュース以前であれば、「ふーんそう」みたいな感じでやり過ごしていたように思う。そう、子ども時代からのアイドルだった長島茂雄の時だってそうだったんだから。それが妻と同じ病気ということになると、もはや他人事ならざる関心事になってしまう。
右脳をやられて左半身が麻痺している状態も妻とほとんど同じだ。倒れてから一日以上意識がないことや血栓を溶解する治療を受けているということは血流はとまった状態にあるということになる。オシムは心臓に爆弾抱えていたらしいから、アテローム血栓性梗塞というよりも心原性脳塞栓症なのかもしれない。
妻の場合はどうだったろう、集中治療室には数時間いただけですぐに一般病棟に入ったような気がする。意識はどうだったろう。ほぼ半日くらいで朦朧としつつもうわ言のようなものを口にしていたように思う。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20071118-OHT1T00025.htm
「脳に異常な腫れ」というのは明らかに脳腫脹ということだ。それだけ梗塞巣が大きいということなのだろう。このへんも妻とまったく同じ症状だ。妻はこの状態で危篤一歩手前になり頭蓋切除術を受けた。脳腫脹が頭蓋で圧迫されて逆に脳幹等にダメージを与えるため、頭蓋を切除して脳の腫れを外に逃がすというものだ。川渕が言うように「脳の腫れ」が異常なほどであれば、すでに頭蓋切除術を受けている可能性もあるのだが、そうであればマスコミ発表されているだろう。それにしても医師団からのきちんとした説明でなく、サッカー協会の川渕や田島が小出しに病状を発表するのはいいことではないような気もする。
サッカー協会による情報操作みたいに受け取れないこともないということだ。たぶん次の監督人事とかも裏では動き出しているのではないかと思う。66歳という高齢であること、意識不明になるほどの重い症状の脳梗塞であること、右をやられている以上、かなりの左片麻痺が残るであることなどから、オシムの続投はもうあり得ないのだろうとは思う。なかなかに含蓄のるオシム語録にしろ、サッカーに対する情熱、キャリアにしろ、これまでの代表監督の中で秀でた監督だったとは思う。でも病に倒れた以上、交代はやむなしということなのだとは思う。とはいえ、こうした事はおよそ協会としても想定外だったろうから、次の監督人事は年明け以降にずれ込むのだろう思う。
そういう意味では来年2月から始まる2010年ワールドカップ予選はおそらく新監督によるぶっつけ本番となる可能性も高いだろう。オシムにとっても、代表チームにとっても残念なことではあるけど、病に倒れた以上、しかもその病による後遺症は長く続いていくだけに、ある意味ではしかたないことなのかもしれない。