妻の会社再訪

そろそろ職場への復帰の準備が会社側も必要になってくるのだろう、面談をしたいということで私もつきそっていくことにした。私は当然有給をとった。あと何回かこういうことで休みをとる必要があるのだろうなとも思う。
前回訪問したのは7月の初めの頃だったから、かれこれ三ヶ月たっている。本当に月日の経つのは早いね。今回の面談では、妻の上司と総務の責任者、さらに妻の属する部署を統括する役員が揃っていて一時間近く話しをした。
会社からは妻の復職の意思、病状等についていろいろと聞いてきた。それに対して主に私がいろいろ説明をした。中身としては、

  1. 妻は復職を希望している。できればその気持ちを無碍にしたくないこと。
  2. 家族としては、通勤に耐えられるかどうか現時点では疑問があるが、慣れればなんとかなるのではと思っている。
  3. 妻が以前のように経理関係の業務ができるかどうかについては、現時点では疑問なところもあるにはある。
  4. 妻が会社の業務、毎日の通勤に耐えられるかどうかもクエッションな部分もある。
  5. 会社側に障害者である妻を受け入れる素地があるかどうか

と、こんなことを話した。一方で念のためとして、復職できない場合の事務手続きのためとして退職金や障害者基礎年金のことなども質問した。
会社側は会社が委託している産業医と面談をもってもらい、産業医の意見をもとに復職について検討したいということだった。面談日は今月の下旬で月に一度産業医が来社する日ということになった。そのときに職場復帰が可能である旨の医師の診断書を持参するようにということだった。
正直いって会社側も困惑しているのだろうなとは思った。それと同時に主たる家族の私にとっても妻の仕事への復帰については、現実レベルとして相当高いハードルがあること、率直にいって無理目なことという思いもある。妻は一昨日一人で都内まで電車を乗り継いででてきた。しかし何度も何度も書いていることなんだが、一回できたことと毎日やれることはまったく異なることなのだ。
妻がもし職場復帰を果たしたとして、いったいなにができるのだろうか。ミスが連続した時に、妻が軽いパニックをおこした時に誰がフォローしてくれるのだろうか。家庭での失敗であれば、それは結局家庭という保護された場だ。家族がなんらかの形でフォローする。でも会社というのは所詮他人同士で構成される社会だ。妻をそういうシビアーな場に一人でおくことができるのか、やっぱり無理目な話なのかもしれない。