渋谷温泉施設爆発〜大丈夫かスーパー銭湯

http://news.livedoor.com/article/detail/3204116/
渋谷の温泉施設シエスパの爆発事故にはびっくりさせられた。まず第一に渋谷松涛にそんな施設ができていたことに驚かされた。渋谷は15年以上前に勤めていた会社が神宮前とか南平台とかをいったりきたりしていたから、けっこう馴染み深い。松涛のあの場所だってなんとなく見当つくもの。
しかし、温泉施設ってけっこう危ないんだなとは思った。なんでも関東地方の地下には南関東ガス田が広がっている。そのためくみ上げる温泉には多量の天然ガスが混じっているので、ガスセパレーターなる機械で天然ガスと温泉とに分離し、天然ガスはそのまま大気に放出しているというではないか。
今回の爆発もこの天然ガスに引火したものと推定されている。実際設置されているガスセパレーターのあったあたりが一番ひどい損壊状態だという。それで思ったのだが、あちこちでくみ上げている温泉施設大丈夫かということが一つ。朝日の記事とかでは東京都内で温泉施設は150にものぼるという。ここ10年くらいで、ずいぶんとあちこちで温泉掘って施設にしたところがやたらと増えている。実際のところ、こういう都会の温泉ってほとんど鉱泉もしくは地下水みたいなものなんだとは思う。確か温泉には基準があって、水温が30度前後あれば温泉と認められちゃうてな話だったと思う。そういうやや暖かめの地下水をくみ上げて、沸かして、はい温泉一丁っていう感じだ。おまけに天然ガスたっぷりという感じかな。
だいたい天然ガスは分離したら大気に放出ということらしいけど、なんかとってももったいないと思った。広範囲に渡って「南関東ガス田」が存在するということなら、温泉よりも天然ガスをもっと利用すること考えたほうがよろしいのではなどとも思うわけだ。そんな鉱泉もしくはちょっと暖か地下水なんかより利用価値があるのではないか。だってあの爆発状況みたら、けっこうエネルギー資源として使えるんではなどと、まあ素人考えで思うわけだ。
それはそれとしてよく考えてみると、この事件実はあんまり他人事ではないかもしれないとも思った。そう、うちの近所に温泉施設があるんだった。大丈夫か真名井の湯。盆暮れに招待券数枚くれるのは、こういうことがあるかもしれない・・・の迷惑料だったりして。まあ、大丈夫だろうとは思いたいけど、万が一なんかあったら、うちもとりあえずガラス窓はぜんぶいっちゃだろうな。学校に近く、周囲は住宅地で小さな子どもとかも遊んでいるようなところだから、なんかあったらたまらないよ。安全管理きちんとされているんでしょうね。
東京都は都内の温泉施設150に電話で聞き取り調査を行ったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000003-mai-soci
他の都道府県はどうなんだ。しかし朝日の夕刊にもあるのだが、温泉法の所管は環境省なんだそうだが、泉源保護が目的で安全面の基準はないという。東京都についても、温泉法に基づく利用許可の届出や温泉の衛生管理は区保健所が担当。温泉掘削は環境局、衛星管理は福祉保健局などなどで、安全管理は縦割り行政の隙間に落ち込んでいるかのようだ。
昨年の大井のプール事故でもそうだったが、お役所の縦割り的な管轄は大切な安全管理を責任所在を不明朗なものにしてしまう。さらに増えつつある温泉施設をどこが管轄し、安全管理等を徹底させていくかはまだこれからというところのようだ。
もう一度問いたい。大丈夫か真名井の湯!!ほんとにひとごとじゃないよ、これ。だいたい住宅地だの、今回の渋谷松涛みたいな都会の真っ只中に温泉施設が必要なのか、もし施設を作ってもきちんと安全性が徹底化されていなければ、ほんとうにやばいような気がするよ。