ディズニーランドへ行く

昨日はディズニーランドへ行ってきた。6月はステップワゴン購入記念おでかけ月間みたいな感じになりつつある。妻のどこかへ連れていけ攻勢もすごい。前日夜、「とにかくどこかへ連れて行くよ、起きられたらね」と言い残して割と早めに寝た。すると今朝は6時前から起こされた。ふだんデイに行くか家にいるかだから退屈している部分もあるのだろうなとも思う。
さてそれでどこへ行くかとなると、やっぱり娘が一番喜ぶ場所ということも考える。で、いっちょうディズニーランドへ行ってみるかと衝動的に思い立った。去年のゴールデン・ウィーク以来のことになる。あの時はまだ妻は入院中だった。看病だの病院への見舞いだのを繰り返していた頃だったから、たまには娘を思い切り遊ばせてやりたいという思いででかけた。
そして今回はというと、回復しつつある妻がディズニーランドでどのくらいアトラクションとかを楽しむことができるのかどうか、身障者としても無理なく一日過ごすことができるかどうか、介護する側の負担はどのくらいかみたいなことを、そろそろ確かめておこうかなという気持ちもあった。まあ、単純に妻が行きたがっていること、それ以上に娘が行きたがっているということもあるにはあるのだが。
6時前に起きたとはいえ、前夜風呂いれてなかったので妻をシャワー浴びさせたりとか、そこそこの準備とかしているとあれよあれと8時を回ることになってしまった。その間、天気予報とかをチェックすると、天候はけっこう不安定だという。夕立だの雷とかもありそうだという。断念するかとも思ったが、まあ勢いついたこともあり出発した。一応人数分の合羽とかも携帯することにした。
それでもって結論的にいうと、けっこう無難にディズニーランドでの一日を過ごせた。とはいえ、正直疲れた部分もかなりある。やはり車椅子の妻を連れて園内を回るのだけでけっこうしんどい。さらに頼みの綱であるべき娘は、興味のあるものに目を奪われるとすべての意識がそっちにいってしまう。ちょっと目を離すとたちまちはぐれてしまう。結局手のかかる二人の娘を抱えて園内でひたすらおろおろしまくるオヤジというのが、その日の私の姿だったように思う。
あと、自分のところがそういうことになったという状況にあって、よく回りを見渡すと、園内に我が家同様の車椅子を押して歩く家族が何組も何組も目にした。この日の入場者数がどのくらいかわからないけれど、数万の人間がここを訪れているのだから、パーセンテージからしたって障害者がそこそこの割合占めていてもけっしておかしくないということ。この場所もある意味では日本社会の、もはや死語になりつつあるかもしれない、中流的階層の縮図なのかもしれない。その車椅子に乗っている人間にしたって、子どもから老人までおよそ多種多様でもあった。
ディズニーランドでの身障者サービスがどんなものがあるのかをほとんど事前に調べることもせずに出かけてしまったのだが、入場料の割引とかはまったくない。その代わりに様々なサービスが提供されてもいる。後でいろいろと調べた限りでは、こんなサイトも用意されている。

バリアフリー
ディスアビリティーゲストへのご案内
http://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdr/japanese/bfree/index.html

さらに車椅子等の貸し出し等の料金は以下のようになっているようだ。

ベビーカー&車イス・レンタル(Stroller & Wheelchair Rentals)
ベビーカーは1000円(保証金300円)
車イスは500円(保証金200円)
電動カートは3000円(保証金1000円)
保証金は、返却時に返金される。

また駐車場についても駐車料金を払う時に身障者がいることを告げると、フロントのワイパーのところに印として青い細長い紙をつけてもらい、入場口に一番近い場所に設置された車椅子用駐車スペースをきちんと案内してくれる。青い紙がフロントガラスのところについている車は駐車資格があることになっているというわけだ。
園内サービスとして今回利用させてもらったのが、ゲストアシスタントカードというものだ。これはあらかじめ身障者として登録することで青いカードを渡される。これはどういうものかというと、アトラクションの待ち時間をそこで並んで待たなくてもいいとするものだ。例えば、プーのハニーハントが2時間待ちだとする。通常ファストパスでもない限りは
ただひたすら2時間を並んで待ち続けなくてはならない。それがこのカードを提示すると、2時間待つことはなく、2時間を経過してからくれば係が専用入り口から乗り場まで案内してくれるというものだ。
今回利用したのは三つのアトラクションだけだったが、けっこうこのカードの意義は大きかったなとも思う。カードには以下のような記述がある。

 アトラクションをご利用前に
このカードをキャストにご提示ください。
 ゲスト氏名
 ○○ ○○様
アシスタンス内容 
 待ち時間経過後
 専用の入り口よりご案内

さらに小さく注があり、そこには以下のような減免的文言がある。

・このカードはキャストにお手伝いの内容を伝えるためのものであり、待ち時間なしでのアトラクションの入場をお約束するものではありません。
・お連れの方を含め、4名様までご一緒に入場していただけます。
・お連れの方に列にお並びいただくことがあります。

とにかく待たずに、その間に他のアトラクションを見たり、軽食をとったりできたので、けっこう有意義なサービスだとは感じた。