身障手帳再交付

要再認定の申請を行っていた妻の身体障害者手帳の交付通知書が役所から届いた。中には県知事名による身体障害者手帳交付通知書があり、別に手帳を交付するので取るにくるようにという案内があった。交付通知書の内容は以下のとおり。

埼玉県 ○○○○○○号 平成19年4月23日交付
障害名 脳梗塞による左上肢機能全廃、左下肢機能全廃

1級 1種

昨年初めて交付された手帳では、障害名は脳梗塞による左半身不随だったのだが、今回は機能全廃。ようするに障害が固定されたということが公的に認められたということだ。
http://d.hatena.ne.jp/tomzt/20060607/p1
今日、半休を取り妻を連れて役所に行ってきた。新しく渡された手帳にも全廃の文字がはっきり明記されていた。そして要再認定の文字は消えていた。妻は、もうこれで2級にランクダウンされることがないから良かったみたいな感想を言っていた。でもね、それは違うよと私は話した。この1種1級は、もうあなたは直る見込みがありませんよと、医師が診断し、それを公が認めてくれたということなわけ、ちっとも良くないんだよ。
前回の時もたぶん同じような思いを感じのだけれど、やはり機能全廃という言葉は底知れぬほどに重い、重い。じっと凝視しているとなんとなくぼんやりと意識が遠のいていくような錯覚さえ覚える。妻の障害という現実のすべてを突きつけられてしまうような、そんな感じだ。
役場では前回同様に別の窓口で重度心身障害者医療費受給者証をもらう。これで妻の医療費は原則として無料になる。風邪だの歯医者だのというレベルでの話しだけど。役場をすぐに後にして車のディーラーに向かう。登録時の重量税等の減免措置のために手帳が必要になるといわれていたので届ける必要があったからだ。二日後には返してもらうということでディーラーに手帳を預けた。
その後は妻を家まで送ってすぐに会社に行こうと思っていた。デイのない妻は、せっかくだからお茶したいと言い始めた。半休を取っているので、「まあ、いいか」と思い、家から一番近いファミレスに行き、短時間だったけれど二人でコーヒー飲みながら話をした。子どもができてからというもの、こんな風に二人でファミレスでお茶する機会など記憶にないな〜などとも思った。ややもすれば幼児化した部分もある妻はことの他、私と二人の午前中のデート(?)を楽しんでいるような様子だった。