事件に対する感覚マヒ

会津若松で高校生が自分の母親を殺害し頭部を切断。バッグに入れて警察に出頭したという事件。会社の昼食時にTVのニュースで知ったのだが、ちょっと信じがたかった。多分警察で最初に対応した警官も相当にびびったことだろうと思う。「母親殺してきました」みたいに言われて、最初はなんだこのぼうずみたいなかんじで対応。「このバッグの中に母親の首が入っています」みたいにカウンターに置かれて、ややひく。そしておそるおそるバッグの中を開けて「ひえ〜」みたいなことだろうか。
なんとも世も末というか、およそ信じ難い事件なんだが、そういえば少し前に自分の妹殺し、バラバラにしてビニール袋に入れ放置した受験生なんていうのもいた。ある意味もうこういう理解不能な事件が起きても、なんとなくニュースとして受容し、やれ背景だの、意味性とかについては軽くスルーしてしまえるようになっているような気がする。意味不明、理解不能な事件についても、とりあえず「ひで〜な〜、ふ〜ん」みたいなリアクションで、ハイ終了っていう感じだ。
情報量が無茶苦茶多い時代である。流れてくる情報に対面してとりあえず受容、消費する。しかる後にそれを忘却の底へ捨て去る。そんな風にして殺伐たる時代に対する感受性を鈍磨させ、とにかく感覚マヒさせていくということなんだろうな。