県議選、市議選の顛末

昨日の続きなのだが、この地域での県議選、市議選には意外なというか、ほんとしょうもない結末が用意されていたみたい。
その第一がこれ。例によってキャッシュで貼ります。
4選の近藤県議、買収の疑いで逮捕
http://72.14.235.104/search?q=cache:PGCy7ihnrQEJ:www.saitama-np.co.jp/news04/28/03x.html+%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E8%AD%B0%E3%80%80%E8%BF%91%E8%97%A4%E3%80%80%E8%B2%B7%E5%8F%8E&hl=ja&ct=clnk&cd=5&gl=jp
本当に当選したばっかりで、逮捕されてしまうというのはどういうことなんだろう。本人は現金渡したことを認めているが買収の意図を否定しているという。じゃあどんな意図なんだろうと聞きたくなってしまう。逮捕後も無罪判決の出た鹿児島での選挙違反事件の例をひいて冤罪を主張しているらしく辞任するつもりがないという。
なんでも12年ぶりの選挙で危機感をつのらせていたという話もある。なんだずっと無投票で選ばれてきたんだこの人は。ようはこのへんがきわめて強固な保守地盤にあるということ。だから久々の選挙でも、民主主義の原則っていうものが端手から理解されていないこういう人たちは、とりあえずお金ぶんまいちゃうっていうことなんだろうな。しかし、なんか情けないよな。20〜30年前の田舎の選挙じゃあるまいしっていうか。でも、選挙ではほとんど圧勝っていうくらいの強さだったんだし、何を焦っていたのかなと思わざるをえない。
で、金もらったのはどういう連中かというと、ほとんどが保守系(=自民党系)のふじみ野市議の皆さんのよう。これも当選されたばかりなのに1名が逮捕され、4名程度が書類送検されるとのことだ。
ふじみ野市議を逮捕 近藤県議から現金受け取る(キャッシュ↓)
http://72.14.235.104/search?q=cache:xfJkaVJEleUJ:www.saitama-np.co.jp/news05/05/11x.html+%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E8%AD%B0%E3%80%80%E8%BF%91%E8%97%A4%E3%80%80%E8%B2%B7%E5%8F%8E&hl=ja&ct=clnk&cd=6&gl=jp
細井市議は金受け取ったことを認めているが買収されたという認識をもっていないそうだ。じゃあどういうつもりで金受け取っていたのか。別の記事によると近藤氏を推薦するための報酬=推薦料として受け取ったということも報じられていた。なんだんだよ、それっていう感じだ。ようは古いタイプの政治がそのまま継続されているんだよな。90年代に流行った政治漫画『票田のトラクター』じゃないけれど、ようは国会議員の派閥の長から幹部議員〜陣笠議員へ、さらに陣笠議員の系列の県議から市議へと票の取りまとめのために金が流れていく。金の他には票田を耕すための様々な利益供与が公共事業その他で投下されていく。あの図式だよ。
県議が市議に票の取りまとめのために金を渡す。市議は自らの後援会、支持者に投票を依頼する。まあそういうことだな。近藤県議は選挙ではある意味圧勝だったけれど、あの投票率では実はこうした金まみれの組織票プラス公明=学会票あたりがかなりをしめたのではないかとも少しばかり想像してしまう。
それにしてもだ。ふじみ野市議会はどうなってしまうのだろうか。当選したばかりの市議1名が逮捕され、数名が書類送検される見込みだという。逮捕された細井市議は辞任されるおつもりがあるのだろうか。さらには金をもらった6名のうち1名は被買収を恐れて返却したという。残りの5名のうち4名が今度の市議選で当選している。その4名のうちの1一人が細井氏なのだから、じゃあ残りの3名はどうするつもりなのかと問いたいところだ。
ふじみ野市議会の構成は自民党系無所属が圧倒的に多数を形成している。そのうちの4名に金が渡っていたわけだ。じゃあ残りの市議は大丈夫なか、大いにクエッションでもある。それにしても首都圏から30キロ圏内に位置するベッドタウンであるはずのふじみ野という町の実態がこれなのである。保守的な地盤が強固な地方の村会議員のそれではないのだ。
住民としては甚だ住んでいることすらが恥ずかしいお土地柄なわけでもある。