またまた箱根にいってきた

去年の11月以来、また健保の宿である。もちろん妻が予約したもの。前々から行きたい、行きたいを連発していたので金曜日に有給をとって二泊三日の旅行にした。娘も学校を休ませた。家族三人でこうして旅行をするのも悪いことではないのだろうとも思う。なんにせよ妻も回復してきたからこそなのだから。
前回この保養所で妻は大きな粗相をしていたから、けっこう意識していたようで。帰ってきてからも「今回は大丈夫だったでしょ」と何回も口にしていた。そう、それも良くなっているということなんだろう。でもね、元気な時であればそれが普通なことなんだからとは思う。最近、妻が状態が良くなっているからだろう、「できること、できたこと」と「いつもしていること」ということを常に考えている。小旅行で粗相しなくなること、それは健常のレベルでは「いつもしていること」の一つでしかないんだからと。
この保養所は介護用の風呂がある。前回も利用させていただいたが、今回もうちが専用で利用することができた。初日は夕食前、二日目は朝、夕、三日目も朝と四回も妻を入浴させた。ある意味、妻も私も娘もなんとなく慣れてきつつあるんだと思う。けっこうテキパキと段取りよく妻を洗って入浴させることができた。とはいえ、逆に慣れ過ぎて危ないこともあった。
二日目の朝風呂の時か、妻が浴槽から出て洗い場に一人で戻る時、バランスを崩してこけそうになった。浴槽には十分に手すりが設置されている。洗い場にもある。その間、距離にして1メートル半くらいだけ手すりがない。浴槽の手すりから手を離した瞬間だった。幸いなんとか手すりをつかんで持ち直すことができた。私はまだ浴槽にいた。バランスを崩した妻をみて思わず「ウォー」と声をあげてしまった。けっこうやばかった。一人で浴槽から洗い場に移動するのは前日も一人でできていたから、安心というかやっぱり油断もあったのかなとも思う。でもあのままこけていたら、床に頭から倒れこんだら、それを思うと大事にならなくてよかったとつくづく思う。妻は大丈夫、一人でもできるからみたいなことを言うが、やっぱり風呂での見守り、介助はきちんとやらなくてはとはつくづく思った。
それでも四回も風呂に入れたのだから、そこそこ進歩しているんだろうとは思う。前回の時とか、この前いった日光とかの時でもそうだが、妻を入浴させるとけっこうぐったりしてしまうところなんだが、今回はそういうこともなかった。宿にはだいたい5時前に入ってきちんと風呂に入り、6時からの夕食にも余裕で前に合わせた。いつもだと夕食にも10〜15分くらい遅れてしまい、のんびり食事をとれないとかを何度も繰り返してきたのだけれど、今回はあんまりそういうことがなかった。なんとなくだけど学習能力を少しづつ機能させてみましたというところだろうか。